先日、職場の上司の方と飲みの席をご一緒させて頂いた。
その際にタイトルの「無駄な努力はしなくていいんだよ」という
心にグッとくるような話をしていただいた。
思わず涙してしまい、「いやー、感動してしまいましたと」恥ずかしい一面を見せてしまい、笑わせてしまった。
なぜ、そこまで心に来たかといえば、ずっと自分は何かにつけて、
若いうちの努力は買ってでもしろ、の精神を持たねばならないのかなと、
無駄に苦しみながら生き抜く人生であったからだ。
楽な方へ好きな方へ流れることは悪いことであるかのように自分に言い聞かせ、
自分の興味の無い方、したくないことの方へと進み続けてきた。
言うなれば、(好きなこと=楽なこと)これ位に極端な見方となっていた。
だが、そんなことは違うんだよ、苦労を買う金もねえよ!とそういった話を聞き、心の琴線に触れてしまい自然と目から水が滴ることとなった。
この、脱力的とも言えるその生き方を知ったのは初めてではなく、本から学んではいたが、改めて身近な人間より言われてみるとその、実感度が違うなと思えた。
ならば、これは僕からの話でも少しは当てはまるのではと思った。
本から学び、知っていくことは必要不可欠であり、生きる上で通るべき道であるとは思うが、それと同時に、身近な、しかもある適度特別な関係であるような相手から同じ言葉を貰うと、心に深く響く。
それを体感できたことが非常に嬉しかった。
この呑みの席を正直断ろうかと思っていた。
なぜ、せっかくの勤務後の一時を、またしても職場のお偉い方と過ごさねばならんのだと多少嫌がってしまっていた。
しかし、そんなツマラヌことを思っていた自分を深く恥じた。
どこに自分の人生を左右させるような出来事が転がっているかは分からない。
それをうまく拾えるかどうか。これを大切にしていきたい。
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