普通にはなれない。
普通とは何か?といえば、なんと言っていいか分からないが、とにかく普通にはなれないのだ。
しいて言うなれば、人が楽しみを見出すものに楽しみを見いだせず、
人が興味を示さないことにのみ興味を示す。すべてが天邪鬼となっている。
残念ながら、この感覚は昔からであり、何年経っても治ることはない。
酒を飲んで溺れてしまえば、その感覚に馴染み、周囲と溶け込めるかと思ったりもしたが、どこかですぐに冷めてしまい自ら身を引いてしまう。
んー、どうしたもんだろうか。
そして、このことでずっと心を悩ませてきていた。
いつまでも上手く喋れない自分は社会不適合者でありツマラナイ人間だ。
それにより、周囲よりも劣っているという劣等感に苛まれ、いつも自分を卑下して生きてきた。
そうなると更に、自分はダメなやつだと周囲に語ってしまう方向となり周囲にも扱い辛いやつだとレッテルを貼られる。
この負のスパイラル。そこから抜け出すのにずっと苦労した。
言わず中二病のようであり、ただのコミュ障のようである、どうしようもないワダカマリを延々と抱えていた。
今現在でもこの感覚を拭い切れない。
しかし、別に悩むことはないと今なら分かる。
自分の心を守る。育てるトレーニングを読書により重ね、うまくコントロール出来るようになったし、分かるようになった。
その上で、普通にはなれないと分かったのだ。
ある意味僕はそれを嬉しく思った。
そこまで突き抜けて他人と違うのなら、僕にしか出来ないこと、僕にしか見えないモノが多々あるのではと感じる。
準備は整った。普通を一切目指すことなく生きていこうと思う。