一昨日から昨日にかけてキャンプをしてきた。
数ヶ月前に、突如、キャンプに目覚めた僕と彼女はテントやシェラフなど一式揃え、キャンプを月に一回出来たらいいなーぐらいに始めた。
そして、今回は二回目のキャンプだった。
3連休だったにも関わらず、山奥であるからか、あまり混みあわず、ゆっくりと過ごすことが出来た。
露天風呂もあり、500円ほどで入浴出来、大変良い場所だった。
キャンプにおいて、何が一番の楽しみであるかというと、夜、ランタンの下でする読書である。
これほどの贅沢は無いなと思えるほどに、幸せであった。
早くシェラフに潜り込んだにも関わらず、気付けば2時間ほど、ぶっ通しに本を読んでいた。
お陰で結局寝たのは日付をまたぐ直前くらいであった。これでは、いつもと寝る時間が変わらない。
ランタンの明かりは本を読むには少々頼りないが、その薄暗さが、なんかいい感じの雰囲気を演出してくれ、本の世界にのめり込ませてくれる。
その日持って行ったのは、椎名誠氏のエッセイ本2冊と、旅行記エッセイものだった。
ちょっとした旅の際に、旅をテーマにした本を読むのは楽しい。
読書もその時の場所に合わせて、読むものを変えるようにしている。
集中力が高まるというか、読む意欲が増す。
さて、キャンプをして思ったことがある。
それは、人間は、寝る場所と食べるものさえあればいいんだなということ。
寒さをしのげ、快適に過ごせる環境。栄養を補給でき、心と身体を満たしてくれる食事。この2つさえあれば生きていける。
テントを張って、ゴハンを食べてると、それを改めて実感させられた。
我々が社会に出て働いてるのだって、結局は、住む場所と食べ物を得るためである。
生きてくにはその2つは必要不可欠であり、それが生活の中心だ。
だが、普段、街の中で暮らしていると、様々な誘惑や、物が多すぎて、日常が複雑化している。本当に何が必要かが分かりにくくなっている。
なので、別段必要でも無いものを沢山買ってしまったりと無駄な消費をしている。
そして、快適に過ごす為の、居住スペースを自ら圧迫し、不自由を背負っている。
テントの中で過ごすと、生活がシンプルとなり、生きる上で何が必要かがよく分かった。
食と住が確保出来ればいいんだ。
日常の忙しさが、我々の生活を惑わし、モノも人間関係も必要以上に抱え、生きづらくしている。
もっとシンプルに世界を見て、シンプルに生きればいいんだなと学んだ。