本日、森博嗣さんの『作家の収支』を買ってみた。
森博嗣さんとは、国立大学で教授をしているかたわら、お小遣い稼ぎにと小説を書いてみたら大ヒットし、売れっ子作家になられた方。
昼間は大学で働き、夜にちょっと書いていただけだそうだ。
そんな感じで、大儲けできちゃったのだから羨ましい。
あまり本を読まない人でも、「スカイ・クロラ」とかなら知っているんじゃないだろうか。アニメ映画化したからね。監督は「攻殻機動隊」で有名な押井守さんが務めた。
で、そろそろ本の内容に入りたいと思う。
さて、作家はどれくら儲かるのだろうか。
■作家はどれくらい儲けているのか?
1.原稿用紙1枚、4,000~6,000円。
小説雑誌などでは、原稿用紙一枚に対して、4,000~6,000円の原稿料がもらえる。
たとえば、50枚の短編なり連載小説を書けば、20万円~30万円が支払われるわけで、毎月これがコンスタントに書ければ、生活には充分な額になる。
あまり本を出してない作家など、どうやって稼いでいるのだろうかと思っていたが、これだけ貰えていたのか。連載を一本抱えていれば、とりあえず、どうにか食うには困らないということなんだな。
2.作家の時給は10万円。
僕は、1時間あたりに換算すると6000文字を出力出来る。
6000文字というのは、原稿用紙にして約20枚なので、1枚5000円の原稿料だと、この執筆労働は時給10万円となる。
時給10万円。。。真面目に働くのが馬鹿らしくなる。
キーボードをただ叩いているだけで、その金額が生み出せるのか。。。
(ただ叩いてるだけとはいっても、とても真似できる芸当ではないので、その時給でも納得はいきますが。。。それでもやるせなくはなる。)
3.ブログだけで年収1000万。
僕は「WEBダ・ビンチ」というサイトで、毎日ブログを連載していたことがある。
原稿料は300文字で、5000円だった。
1ヶ月で約45万円を頂いていた。このブログは1日15分ほどで書けた。
さらに、このブログは3ヶ月ごとに文庫で出版された。
1年間で、ブログ原稿料は 450万。文庫は4冊出版され、印税だけで約400万。
トータルで年収940万になる。1日15分の仕事でこれだけ稼げたのだ。
ブログを始めるのなら、先に作家デビューしてからの方がいいようだ(笑)
■おしまい。
作家は、本の収入以外にも、講演会や、トークショーやらサイン会やらCM出演やら色々と稼ぐ手段がある。
講演会は1時間40万だそうだ。
あとは、作品が映像化されれば、またそれが収入に繋がる。
テレビドラマ化であれば、一回の放送に対して50万位。
映画化であれば数百万円だそうだ。
作家は成功すれば、一生遊んで暮らせるくらいに儲かる商売なのだなー。
森博嗣さんの本。
森博嗣さんは現在はほぼ引退されている。
田舎で趣味の鉄道路線を組み立てて遊んで暮らしている。
作家でアホほど稼いだから出来る暮らしだ。
その暮らしっぷりについて知ることが出来るのが『孤独の価値』だ。
森博嗣さんのデビュー作。映像化もされている。