無人島に持って行きたいモノは何か?
これは、何個でも持ち込み可なのだろうか。それならば、生活に必要なモノは一式揃えておきたいところである。あとは、通信機器は欠かせない。ネットさえ遣えれば、どうにか生き延びれそうな気がする。だが、無人島で自給自足の方法について検索を掛けたり、質問掲示板で訊ねたりするのも何だか情けない。
いや、ネット環境があれば、生中継するだろう。で、視聴者に助けてもらいながら生きながらえる。まあ、どうせ色々あれしろコレしろと支持されてラジコンになって終わりだろうけれども。(ニコニコ生放送とかのように)
衣食住が全て保証され、期間限定の無人島生活とかであれば、本が欲しい。
1ヶ月ほど滞在とかであれば、200冊くらい用意しておきたい。全て読まないにしても、200冊全てが自分の好みにびったし合うわけが無いので、それを見越しての数だ。200冊あればその内一割くらいはハマる本が見つかるであろう。
以前、立花隆さんの『思索紀行 ――ぼくはこんな旅をしてきた』
その中で、国内の無人島で2週間過ごす話が出てくる。
無人島へ訪れる際に、本の持ち込みは禁止であり筆記用具とノートは可であった。活字に触れることが出来ないことがこんなにも辛いものだとは思わなかったとのことを述べていた。
また、無人島にいると、暇なんだろうなと考えていたが、それは誤りだった。
生活に追われ、食事にことと、その日安心して眠れる場所を確保することばかりに気を取られ、心やすまる暇が無かったそうだ。
釣りをするもさっぱりで、持ち込みしていた食材を食い潰すばかりであったと書いていた。
あれほどの知の巨人である立花さんでさえも、そのような状態だ。
無人島に持って行きたいモノは何ですかなんて、のんきな質問をしている場合ではない。持って行きたいモノというより、持って行きたいヒトがいる。
それは、サバイバル能力に長けた人物である。
いくら、頭で分かっていたりしていてもそれが、すぐに結果に繋がるとは限らない。何もないところから、生活を生み出していく経験を長年積んだ人物を伴うべきである。
いくらモノを持ち込もうとも、何も知らなければ生きていくのは厳しい。