地元の九州を離れ、東京に来て7年ほど経過した。
クソ田舎で育った僕は、東京に行けば全てがあると思っていた。全てってなんだよって感じだけど、ワンピースじゃないけど、そこにこの世の全てを置いてきた、みたいに。
楽しいことで溢れかえっていて、なん面白いイベントや人がたくさんあって、ずっと飽きない素敵なところなんだろう。芸能人がいっぱい歩いてるんだろうとか、芸能人になれるかもとか、とにかく田舎の夢見る少年だったのだ。
しかし、8年ほど過ごして思ったのはただ単に人が溢れてる場所ってこと。
することといえば買い物くらいだし、何か催しものがあってもやっぱり人で溢れ返っていてマトモに見れない。とにかく疲れる。
最初の頃は人の多さに興奮していた。
うわー、あんな変なカッコしてる人がいる!東京スゲー!!!みたいな。
とにかく若かったんだね。うん。
銀杏ボーイズの峯田和伸くんが、インタビューの中で東京にいても虚しくなるよ、みたいなことを言ってたが、その意味が今更になって分かってきた。
何でもあるようで、何もないんだよな。