先ほどまで、筒井氏の小説を読んでいた。
- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1975/03/03
- メディア: 文庫
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ストーリーとしては、テレパシー能力(相手の心を全て読み取る力)を生まれつき持った18歳の少女が、お手伝いさんとして、様々な家庭を渡り歩く話。
ジャンルとしてはSFになると思うが、非現実的で無く、現実に起こりうりそうな話ばかりで、リアリティがあり読み進めれば進めるほどにのめり込んでいける。
続編もあるらしいが、それはまた今度の機会に読んでみたい。
で、読んでいて思ったことがある。
それは、記事タイトルに付けたことだ。
読書により思考の解像度を上げ、テレパシー能力の様なモノを身に付けることは可能である
ぼくは、わりと他人が考えてることやしようとしていることに対し、敏感に反応できる方ではあった。
何を望んでいるかとか、誰を憎んでいるかとか、ちょっとした部分から察知するのが得意である。
その力が読書を本格的に始めてから強まった。
何というか、一段上から周囲を見下ろしているというか、一部にだけ考えや見方を集中するのでなく、全体との関係性や繋がりを見越しての判断を下せるようになった。
なにそれ。そんなことが出来るのだったら、ビジネスでソッコー成功しているだろうし、大金持ちだろ。バックトゥーザフューチャーのスポーツ名鑑を手にしたビフみたいなもんだろ、このチキン野郎となるだろうが、そういう訳ではない。
そんな何かにすぐに役立つほど明確な力とまではいかないが、何となく、ここはどう動いたほうがいいかとか、どう接したほうがいいかとか、何を頭に浮かべたらよいかとか、どう受け答えておけばいいかとか、処世術とでも呼べる能力が磨かれた。
人間なんてものは複雑なようで単純であり、結局悩んでいることや考えていることは、過去の繰り返しである。
ITの発達により、人間の思考もパターンが決まっていて、感情さえも同様であるとの見方がされるようになってきた。
それを利用しての技としてコーチングやらNLPてのがあったりする。
そんなわけで様々な本を読んでいると、ある程度の世間の法則というか流れみたいなものが見えてくる。肌で感じるレベルだけど。
その能力をさらに強めていく意味でもこれからも読書を継続していきたい。