思考拡張日記。

日々感じたこと、学んだことを文章にしています。

欲の無い生活にまで辿り着くことの道のりは長かった。


今現在の自分はほぼ無欲である。

ほぼと言ったわけは、多少なりとも、お菓子を食べたくなる時もあれば、無意味にスマートフォンのゲームを買ってしまったりといったことがあるからである。
しかし、以前に比べれば圧倒的に欲は削がれなかなか減らないお金と時間を確保出来ている気がする。まあ、同年代の他者に比べれば金銭的な蓄えも何もかも劣ってはいるのだろうけれども、比較することの無意味さを腹の底から理解しているため気にしたことは無い。

以前は、金を遣うことに一種の喜びを見出し、物によって自分のデティールを表そうとしていた。服も誰も買わないような奇抜な物を選んでみたり、オシャレっぽい古着屋で無駄に高いものを買いあさっていた。そうすることでしか自分を表現出来なかったといえばいいだろうか。

とにかく物を多く持つことが豊かであり、少しでも他者が持っておらぬような物で自分をかためようとしていた。

データに関しても同様で、パソコンの中は誰も聞かないようなジャンルの音楽や聞いてもいないくせにとりあえず集め続けた音源でいっぱいし、満足していた。

とにかく何でも集めたいし、あらゆる贅沢をしたいし、モテたいし、なんかとにかく欲に繋がるようなことは全てしたい。
そんな感じの人間であった。

だが、いまは人生の晩年を迎えたかのように何もかもから抜け出せ、気が楽になった。
まずお金を遣うことに苦痛を覚え、生きる上で必要なこと以外にはほぼ使用することがなくなった。
その結果、無駄な行動が無くなり、自由に本を読んだり、こうやってブログを書いたり、ぼーっと外を眺めたり、様々なジャンルの料理に挑戦したり、散歩したりと、何でも無いことを充分にできるようになった。

楽しみ、面白みを得るに、金銭的な負債を抱えねばいかんとう思い込みから抜け出せたのだ。

お金を遣わぬところに、面白い生活を見つけ出せた。キャンプをしたりピクニックをしたり、花見をしたり、動物を触ったり、なんかそういう自然と隣りあえる生活がとても豊かであり、心が満たされる。
都会の薄汚れたどろどろのギットギトの欲油にまみれた世界には、ほとほと嫌気がさしている。

という状況が現段階の自分の内面である。

ここからまた、どの様に変化を遂げ見える世界が異なっていくのであろうか。

それがとても楽しみだとか、バカ丸出しなことは言うつもりは無い。

気がつけば、考え方や感じ方が変わったーなとフト思う瞬間に数年後出会うのだろう。

その時にはもしかすると、欲まみれになっているかもしれぬ。


ただ、1つ捨てきれていない欲が残っている。それはエロサイトを見ることだ。いまだについつい見てしまう。はっと気づくと結構な時間を費やしていることがある。これは一生つきまとう気がする。別にいいかなこれくらいは。許してやろう。