かつて湯を沸かすことが精一杯だった。
ガスの元栓を開けることすら、恐ろしさを感じていた。
ガスが漏れ出し爆発を起こすのではと考えたりもしていた。
今は包丁も自在扱い、冷蔵庫の食材を眺めて何を作ろうかすぐに頭に浮かぶ。
で、どうせ作るなら美味しくしたいと思い、使用する食材名をGoogleの検索欄に打ち込んでいく。そうすると、希望していたメニューがだいたいヒットする。
ここまで準備が整えばあとはチャチャっと作るだけ。
とまあ、随分と料理をすることに小慣れてきたのだが自炊をよくするとの事を言うと、大変だなとか、頑張ってるなとか、しょっちゅう言われてしまう。なぜ、自炊=大変みたいな方程式が成り立ってしまっているのか理解に苦しむ。
長時間煮込む必要がある品や、行程が随分とややこしい料理なんて滅多にない。面倒なのはお菓子作り位のものである。
今日は何の野菜を食べたいなとまず思い立ち、そこから付随して肉を遣うか野菜を遣うかの選択肢に思考を広げていく。
やや、今日は汁物をメインにしようと変化していくこともある。
また、基本的にはクックドゥーなどの即席的なものはつかわない。なんか負けた気がするのだ。
「料理って大変でしょ?楽しようよ」みたいなことを言われている気がして嫌なのだ。
そんな物使わなくても、薄力粉や片栗粉や調味料各種を揃えていれば幾らでも勝てるのだ!「すまないが、引っ込んいてくれ」と言いたくなる。
料理は大変とか面倒な作業とかそういったイメージを払拭したい。楽しいし、生きるための生命活動のくせに趣味にすることの出来る素晴らしい存在なのである。
寝るは同じ生命活動でも、なんだか堕落のイメージがある。趣味は寝ることですと、初対面の人との会話で言った日には微妙な空気になるだろう。
カッコつけたメニューを作ろうと思うから大変なのだろう。
作るのが苦手なら、米炊いて味噌汁作って惣菜をまず買いなさい。
それを繰り返している内に、なんだか他の物も作りたい!との欲求がフツフツと内側から湧いてくることだろう。
料理苦手意識を克服するための方法を最後にまとめて終わりにしたい。
料理が好きになるための必須条件。
- 野菜を切るのに慣れる。
野菜には様々な切り方がある。
まずはそれに慣れる必要がある。
包丁を遣うのに時間が掛かると料理=しんどい、の方程式に近づいてしまう。
これは反復練習しかないので、どんどん切っていこう。
- 調味料等を揃える。
いざ作りたい物が決まった時に、必要な調味料が無いと気分が劇萎えする。あらかじめ揃えておこう。自分がこれは要ると思うラインナップを紹介したい。
- 醤油
- みりん
- 酒
- お酢
- 塩
- 砂糖
- 塩コショウ
- ごま油
- サラダ油
- 味噌
- 薄力粉
- 片栗粉
これだけあれば充分だ。
大抵の物はなんでも作れる。
あとは料理器具と食器類のみ。
料理器具は基本の物だけでいい。
- 包丁
- フライパン
- ザル
- ボール
- おたま
- フライ返し
- 大鍋、小鍋
- ピーラー
こんな物だけでよい。
料理に凝ってくれば圧力鍋とかも欲しくなるのだろうが自分は買ってない。置き場が無いから。
ネットに無数のレシピが転がっているので、それらを参考にしながら自分の得意料理を見つけだしていけばいい。
料理は頭を遣うし、どうやったら効率よくできるかと考えたり、組み合わせを思いついたりとパズル的な要素が強い。
どんどん新しいメニューに挑戦し、世の中のレシピをコンプリートとしていこう。