数多くのコンテンツを所有しそれらを消費し続けていくことで自己をブランディングし、また尚且つステータスの一環と考えたのはかつてのオタクたちであった。
いま現在においては、あらゆるサブカルチャー文化がインターネットを通して無料で楽しめるようになり、一般人とオタクとの垣根は取り払われた。
それが故に、俗に言うファッションオタク、にわかオタクたちが急増し、大学においては半数以上の若者が何かしらのオタクを名乗るような事態となってしまった。
旧式のオタクである私はそのことに対し深く抵抗した。
かつてエヴァンゲリオンが好きだとのことで迫害を受けてきた身としては、当たり前のようにアニメを観る若者がこうも増えたことは納得がいかなかったのだ。
乗りに乗っている『君の名は。』なんてのも10年ほど前なら、「なんやこの、気色の悪いオタク臭い絵とストーリーは。くさい、くさい、オタク臭くてかなわんわ。やめてえや」と罵られていたことだろう。
もはやメディアが垂れ流していたチェックのネルシャツを着こなしバンダナを巻いたステレオタイプオタクは年配のおじんとなり、今はツイッターやらラインで楽しげに異性と盛んに交流を図る爽やかオタクたちが現在に生きている。
そういった話を沢山聞きたいのなら以下の新書をお勧めする↓
- 作者: 原田曜平
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所有の時代は終焉を告げ、少ないコストでオタクを名乗り、また手軽にツイッターで仲間を増やしていく。違法アップロードサイトでアニメを消費し違法ダウンロードで漫画を読む。
諸行無常。