僕はかつて、歳を取ることが恐怖だった。
どんどん老いていって枯れていく。あらゆる身体能力は衰えていき、残るものは何もない。人生の選択の幅も狭まれていく。若い頃に夢は実現しなければ、大人になってからどの様な転機が訪れようか。訪れるはずがない。
と言う具合に、とにかくネガティヴ思考を抱えていた。
いま自分は30歳を迎える直前なのだが、以前ならば「もう人生は終わった」位に考えていただろう。
だが、そんな心配も不要になった。不要になっというよりも、そんな取るに足らぬツマラヌことでクヨクヨする暇が無くなったのだ。
【目次】
新しい興味を作っていく
年齢のことなんて気にならなくどころか、むしろ、「人生が幾ら永くても全然足りない!!」と常に今だけを見て生きる考え方がある。
それが、「どんどん新しい興味を作っていく」という生き方だ。
何かの分野において精通しようと思えば、どんどん掘り下げていくことが可能である。たった1つの分野でも内部を細分化していけば、ジャンルとしては無限の拡がりを見せてくる。それを日々追求しながら、自己学習を繰り返しているとあっという間に時間が過ぎていく。
役立つとか役立たないとか、
それがお金になるとかならないだ、とかの算段は一切この場合は必要ない。
何が重要であるかといえば「楽しいか、楽しくないか?」だけである。
人生の楽しみを増やしていく
興味のあるモノを増やしていけばいくほどに、人生は楽しくなるし、彩り鮮やかとなる。まさに人生バラ色といった具合に。
面白みさを加速させる手立てとしては、「なるべく周囲の人間が絶対に興味を持たないであろう分野に詳しくなっていく」ことが挙げられる。
例えば、イングランドのショーン・エリスという男がロッキー山脈に単身で乗り込み、約9ヶ月の歳月をかけて野生の狼の群れに仲間に入れてもらった話など、知ったところで何になろう。
これは『狼の群れと暮らした男』というノンフィクション作品の話だ。
どの様なプロセスを経て仲間に入れてもらったのか、そもそもなぜ野生の狼と暮らそうと思ったのか、なぜ2年間も狼からもらった食べ物のみで生き延びることが出来たのか、などの無駄知識を仕入れることが出来る。
これを読めば更に狼の生態について詳しく学習しきたくなり、動物園にてひたすらに狼の観察を続けたり、専門書を漁り始めるかもしれない。
その様なことが人生を楽しくしていくと考えている。
ここにもやはり、役立つかどうかでなく、楽しいかどうかだけの考え方が必要となる。
そもそもこの本に登場する、狼と暮らしたショーン・エリス自身も楽しいどうかしか考えていない。一般的な考えでいけば、「噛み殺されて食べられてしまう」と考えるはずだ。
年齢のことなんて、忘れてしまっていい
幾つになったからコレくらいのことは常識とし身につけておくべきだ。
コレくらいは持っておくべきだ。
こういった世間の常識に縛られた生き方は捨ててしまったほうがいい。
「家を買ったほうがいい」
「車を買ったほうがいい」
こんなものを信じなくていい。
楽しくなるなら買えばいいけれども、自分に不幸を招く結果となりそうならば必要ない。
年齢を気にしなくなると、誰とでも仲良くなれる
自分はあまりに相手の年齢を気にせず、気が合えばどんどん仲良くなるように心がけている。心がけていると言うよりも、「面白い人物だな」と感じた相手とは積極的にコミュニケーションを図っているだけである。
そんな時に、「年齢のことなんて気にする必要は一切無いのだな」としみじみと思うのである。
年齢制限を作らない
自分で年齢制限を設けるのはもったいない。
興味があれば今すぐ始めればいいし、気に入らなくなったらやめてしまえばいい。
そんなことを気にしている程に、人生は暇ではない。思いっきり楽しむために人生はある。
思い込みの壁を全部取っ払い、楽しいことだけを追求していこう。