思考拡張日記。

日々感じたこと、学んだことを文章にしています。

『ボヘミアン・ラプソディ』はクイーンを知らなくても楽しめる最高のエンタテイメント。感想と解説/ネタバレ有り

どうも、あびこさんです。

 

今回は映画レビュー記事です。

 

12/1に109シネマズで話題の映画『ボヘミアン・ラプソディ』を鑑賞してきました。

 

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109シネマズは、毎月1日は映画サービスデーで1,100円で鑑賞できてお得。

 

先に一言、言っておきます。

 

最高の映画でした。

 

 

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概要

世界的人気ロックバンド「クイーン」のボーカルで、1991年に45歳の若さでこの世を去ったフレディ・マーキュリーを描いた伝記ドラマ。

 

詳しいストーリー

1970年代初頭のロンドン、インド系移民出身の青年ファルーク・バルサラは音楽に傾倒し、厳格な父とは折り合いが悪く、自分のルーツを嫌って「フレディ」と名乗っていた。

ある日フレディはファンだったバンド「スマイル」のメンバーでギタリストのブライアン・メイ、ドラマーのロジャー・テイラーに声をかけ、ヴォーカリストが脱退したばかりの同バンドに見事な歌声を披露して新しいヴォーカル兼ソングライターとなり、同じく新メンバーのベーシスト・ジョン・ディーコンとともに新生バンドをスタートさせる。

同じ時期、フレディは洋服店の店員メアリー・オースティンと知り合い恋に落ちる。

「クイーン」と改名したバンドはアルバムを自主制作し、その様子を目に留めたEMIのジョン・リードは彼らをスカウト、ポール・プレンターが担当マネージャーとなる。

フレディはさらに名字を「マーキュリー」に改名、デビュー・世界各国でのツアーとクイーンが躍進する中、フレディはメアリーにプロポーズする。

やがてクイーンはEMIの重役レイ・フォスターからヒット曲「キラー・クイーン」の路線を踏襲する曲を制作するよう命じられるが、同じことの繰り返しを嫌う彼らは反発する。

フレディはオペラをテーマとしたロック・アルバムを作ると提案し、郊外での曲制作とレコーディングが始まる。

メンバーの喧嘩を交えつつも、熱意を注いで完成されたアルバム『オペラ座の夜』の出来に彼らはおおいに満足する。

しかし6分という長さと斬新な構成の曲「ボヘミアン・ラプソディ」のシングルカットを、フォスターは「ラジオでかけてもらえない」と認めずクイーンと徹底的に対立。

しかしフレディ自らラジオに出演し、「本来ならラジオで聴けない曲」と同曲を独占放送、マスコミには酷評されるが大ヒットする。

Wikipediaより

 

Queenのことを知らなくても、楽しめる 

 

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自分は、ロックバンドQueenについての事前知識はまったくといっていいほどにありません。

ボーカルのフレディー・マーキュリーがエイズで亡くなったということくらいしか知りませんでした。

ウィー・ウィル・ロック・ユーや2004年のキムタク主演ドラマ「プライド」の主題歌だった『I Was Born To Love You』を聴いたことがあるくらいのものです。Queenを全く知らない人でも、『We will rock you』と『I Was Born To Love You』はきっと聴いたことがあると思います。


Queen - We Will Rock You (Official Video)

 

 


Queen - I Was Born To Love You - 2004 Video

 

 そんな、Queenについて何も知らない状態で、映画『ボヘミアン・ラプソディ』を本当に楽しむことができるのか?と不安でした…。

伝記映画なので、ある程度、知識がないと楽しめないのではと考えていたからです。

ですが、そんな心配は必要なかったのです。

 

何も知らなくても、

めちゃくちゃ感動できましたし、久々に良い映画を観たなと思わせてくれました。

 

以下、ネタバレ有りの解説になります。

ここからはネタバレありで、書いていきます。

 

 

フレディー・マーキュリーはずっと孤独だった

 

正直なところ、フレディー・マーキュリーは圧倒的な才能とカリスマ性を備えています。ですが、彼はずっと孤独でした。

インド系移民のパキスタン人だったフレディー・マーキュリーは、幼少期より差別を受けることが度々ありました。また、自分自身でも自分のルーツを嫌い、本名の「ファルーク・バルサラ」を捨て、フレディー・マーキュリーと改名しています。

フレディは洋服店の店員メアリー・オースティンと知り合い恋に落ち結婚に至ります。ですが、後々、フレディー・マーキュリーは自分がゲイであることに気付き、メアリー・オースティンとは別れることになります。

フレディー・マーキュリーは、どうにかして一緒いてくれないかと頼みますが、精神的なつながりのみではツラいとメアリー・オースティンに断られます。

ひとりぼっちになったフレディー・マーキュリーは、メアリー・オースティンの家の隣に家を建てて、どうにか繋がりを保とうとしますが、メアリー・オースティンは別の男と再婚し、子どもができてしまいます。

そのうちに、Queenのバンドメンバーともうまくいかなくなり距離ができていくのです。

ゲイの噂も広まり、世間からのバッシングも始まります。どんどん精神的に追い詰められていくフレディー・マーキュリー。

そんな中フレディー・マーキュリーにソロデビューの話がきて、引き受けてしまいます。

ソロデビューが決定打となり、Queenのバンドメンバーとは絶縁状態。

自暴自棄になり、ドラッグ溺れ、たくさんの愛人を作り、どんどん堕ちていくフレディー・マーキュリー。

信頼していたマネージャーにも裏切られ、すべてを失ってしまいます。

 

本当の愛、仲間にようやく気づく

何もかもを失ったと思っていたフレディー・マーキュリー。

ですが、再開した元妻メアリー・オースティンのとある一言により、関係を捨ててしまった自分の肉親、Queenのバンドメンバー、そして、元妻のメアリー・オースティンは、大切な家族なのだと気付くのです。

自分が、拒否していただけで、本当に自分のことを思ってくれている仲間だったとようやく理解します。

また、エイズ発症後に最期まで寄り添った最愛の人物「ジム・ハットン」とも出会います。 

 

そして、最後の大舞台「ライブ・エイド」へ出場

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ライヴエイド(LIVE AID)は「1億人の飢餓を救う」というスローガンの下、「アフリカ難民救済」を目的として1985年7月13日に行われた、20世紀最大のチャリティーコンサートです。

フレディー・マーキュリーは、バンドQueenで、ライブエイドへ出演することを決めます。

 

この、ライブエイドのシーンが本当に涙なしでは鑑賞できませんでした。

劇場内でも、数多くの方が涙されていました…。本当に素晴らしかった。

 

フレディー・マーキュリーの歌詞に胸を打たれる

劇中は、数多くのQueenの名曲が流れます。

あまり海外アーティストの曲の詞をしっかりと聞くことがなかったのですが、

Queenの詞は本当にどれも良かったです。いくつか紹介します。

 

まず、映画のタイトルにもなっている代表曲

「Bohemian Rhapsody ボヘミアン・ラプソディ」

 


Bohemian Rhapsody by Queen FULL HD

I'm just a poor boy, nobody loves me.
僕はかわいそうな少年なんだ、誰も愛してくれない
He's just a poor boy from a poor family,
彼は貧乏な家の生まれのかわいそうな子だ
Spare him his life from this monstrosity.
この醜い人生から、彼を救ってやろう

 

自分の幼少期からの苦悩を歌詞にしたと思われますね。

 

「We are the champions」


Queen - We Are The Champions (Official Video)

 

We are the champions, my friends,

 俺たちは王者だ。友よ。
And we'll keep on fighting 'til the end

 俺らは戦い続けるだろう、終わりまで
We are the champions

 俺たちは王者だ
We are the champions

 俺たちが王者だ
No time for losers

 敗者のための時間なんてない
'Cause we are the champions of the world

 だって俺らは世界の王者だから

 

エイズやゲイという事実への世間からのバッシング、スキャンダル。

裏切られた過去。孤独。

自分の苦しみをはねのけて、強く生きようと心が現れているなと感じます。

 

「Under Pressure」 


Queen - Under Pressure (First Time Ever Live) [High Definition]

Can't we give ourselves one more chance?
僕たち自身にもう一度のチャンスを与えてみないか?
Why can't we give love that one more chance?
愛にもう一度のチャンスを与えてみないか?

Why can't we give love, give love, give love, give love
僕たちは愛を信じてみないか?
Give love, give love, give love, give love, give love?
愛を…

 

もう一度、愛を信じて強く生きよう、もう一度、人を信じてみようという前向きな気持になっときのことを書いていそうですね。

 

『ボヘミアン・ラプソディ』は2018年映画の、最高傑作

自信を持って言えます。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』は2018年に公開された映画の最高傑作です。

 

自分は、伝記などノンフィクション作品を好んで鑑賞しますが、本当に面白かったです。

『ボヘミアン・ラプソディ』はもう一度、観に行ってもいいと思わせてくれる作品でした。

 

 

 

実際のライブエイドでの映像と見比べてみることで、映画『ボヘミアン・ラプソディ』の完成度の高さがよく理解できると思います。

伝説のロックバンドQueenの良さをより楽しみたいかたは、ぜひ、鑑賞してみてください。

 

 

映画『ボヘミアン・ラプソディ』のオリジナルサウンドトラックもかなりオススメです。『ボヘミアン・ラプソディ』を観てから、毎日聴いています。 

 

 

 

 

ちなみに、『ボヘミアン・ラプソディ』のサウンドトラックは、AmazonMusicUnlimitedでも聴くことが可能です。

いま、3ヶ月99円キャンペーンをやっているのでお得です。

2019年1月4日までの新規申し込みで、その後の3ヶ月は99円でAmazon Music Unlimitedが利用できます。通常は月額980円になります。

 

 

 

 

『フレディー・マーキュリーと私』ジム・ハットン著 

フレディー・マーキュリーの一番の理解者となったジム・ハットンの目線から書かれてありますので、フレディー・マーキュリーという人物についてよく分かります。

ぜひ、読んでみることをオススメします。