どうも、あびこです。
『樹海考』村田らむ著 を読みました。
自殺の名所としてホラー・怪談好きには有名なスポットであり、ハリウッド映画の題材となり、またYoutubeの動画拡散事件により騒動が起きたことも記憶に新しい「樹海」。本書では、樹海の成立、歴史的背景から樹海に眠る廃墟、遺物、信仰、探索に必要な装備や向かい方などを網羅する。最前線から伝える、樹海ノンフィクション決定版。
以前より樹海に興味を持っていたので、書店で見かけてすぐに購入に至りました。
樹海といえば自殺の名所、方位磁石は狂ってしまう、心霊スポットというイメージ。
観光地としても有名ですけど、なかなか行こうと思う人は少ないのではと感じますね。
樹海について分かりやすくまとめられた本ってこれまでになかったので、この『樹海考』はかなり便利な本かなと思います。便利と呼ぶのも変ですけど。
死体はいたるところにある
散策していてもすぐに見つかるとは限りませんが、どこかしらに自殺した人の遺体があるそうです。これまでにかなりの数を見つけてきたとか。まあ好き好んで見たくはないですけどね…。
ハイキングで訪れて遭遇したらトラウマになってしまいそう。動物の死体ですら発見するとわりとショックを受けてしまうので。
ましてや、わざわざ死体を探すことを楽しむマニアもいるようです。実際に、本作品のなかでも出てきます。しかもその人は死体を見つけたら、それを眺めながらパンを食べたりと食事をするそうです。かなりの変態ですね。
スーツを着ていたら監視員に捕まる
樹海を訪れる際、スーツや革靴、普段着で行くと、ボランティアの監視員に捕まるようです。理由は、自殺志願者だと思われるから。
監視員は結構きつく問い詰めてくるやっかない存在なようなので、嫌な思いをしたくない人は、登山服を着たり、一眼レフカメラを首から下げておくといいようです。
まあ、スーツなんて着ていたら自殺志願者と思われても仕方がないですけどね。
海外で樹海は大人気
ぼくは知らなかったのですが、海外で樹海はけっこうウケているようです。
樹海を舞台にした映画もヒットしています。
『追憶の森』
自殺しようと樹海を訪れた2人の男が森のなかで鉢合わせる話。
渡辺謙が出演しています。
『JUKAI』
樹海を舞台にしたホラー映画。
海外では樹海は「スーサイドフォレスト」なんて呼ばれているらしいです。
自殺の森ってすごい呼び名ですよね。
世界的に有名なメタルバンド「Slipknot」のフロントマンも日本でライブをやった際には、樹海を訪れていたりで。ちなみにこの時、案内をしたのは著者の村田らむさん。
スリップノット・クラウンと行く樹海旅——世界的ヘヴィメタバンドのリーダーが見つけた“白い紙”の謎とは…?
樹海ではコンパスは使えるし、出られなくなることはない
最後に、樹海の都市伝説について。
コンパス(方位磁石)が樹海では使えないという話は、嘘だそうです。
普通に使えるとのこと。
また、一度入ったら出られないというのも嘘。
恐ろしい場所という印象が強すぎるので、思わずなんでも信じてしまいそうになりますね。
樹海のガイドツアーを使えば、手軽に行ける
ネイチャーガイドツアー | 富士山の洞窟 天然記念物 富岳風穴・鳴沢氷穴 | 富士山・河口湖 洞窟 観光スポット
ちなみに、樹海を散策するためのツアーって結構あるようです。
観光名所ですしね。海外からの観光客も増加していますので。
自分たちだけで行くのは不安だったら、ガイド付きのツアーを利用するのがいいかなと思います。
ぼくもまだ樹海は行ったことないので、一度は行ってみたいなと思っています。
『樹海考』、ぜひ読まれてみてください。
村田らむさんの他の作品
『ホームレス大博覧会』
街なかでホームレスにインタビューしてまとめた本。これも面白い。ホームレスの人と話すって、なかなか自分で出来ないことなので興味深い本でした。
どこまでが事実で、どこからが妄想なのかよく分からない話をホームレスの人は結構するのだなと分かりました。
自分が作った話を事実だと思い込んでいるかもしれないので、嘘を付いてるとは言えない感じがありました。
こちらもぜひ、読まれてみてください。