今回のテーマはアダルティーなものなので、読者は大人限定でお願いしたい。
タイトルに堂々と読書と性欲と書いてみた。これだけ見ても何のことであり、どういう繋がりがあるのかさっぱりであろう。
読書と性欲というからには、エロティックな小説を連想するであろうが、そういう話ではない。
今回は、自分の体験を通して、読書と性欲の関係を考えてみた。
まず、結論から言おう。読書を続け、何でも手当たり次第読むようになってから、不思議と性欲が衰えてきたのである。
これは、年齢的な老化によるものであると言われてしまえばそうなのかもしれないが、どうもそれだけとは言えないのではと考えている。
何故かと言うと、一応根拠がある。
まず、性欲。これは何らかの刺激を欲しての欲求である。
性的なものというのは刺激が強く、かつ、すぐに興奮が得られる。
そのスパイシーさを求めて、ワクワクさせられる感じを求めて、性的なものに魅力を感じている。
しかし、本を読んでいると、そういった短期的かつ短絡的な刺激よりも、奥深い、ずっと味わえる刺激を得られる。あらゆるジャンルの本を貪るように読むと、様々な分野からの知が脳へとダイレクトに伝わってきて、夜も眠れないほどに興奮してくる。
新しいことが知りたくて仕方がなく、何でもいいから知りたい、読みたいとなってくる。知の魅力にまさるものは無く、また、永続するものは他に無いと考えられる。
よって、読書を続けていることは、性欲の衰退に繋がる。
性欲の衰退と言うと、どうも繁殖能力の低下で、今後の人類が危ぶまれる気もするが、そうではない。
時間を無駄にするような、必要以上の欲が削がれるという意味だ。それにより、時間の無駄も減り、効率的な人生を送れる。効率的な人生なんて味気なくツマラナイと思われるかもしれないが。必要なものなんて幾らでも人生は転がっているので、他に眼を向ける時間が多く得られるようになるという事はとても良いことだ。
また、そういう風に性欲を必要以上に持たなくなると、パートナーとの関係も良好となるだろう。
まず、浮気が無くなる。そんなくだらない事に時間を割いている暇がなくなるからだ。
それよりも、自己を高め、自分の内面を磨くことに没頭してくる。
そうなると、寂しさを紛らわせるようなことに自分の貴重な時間を遣うことが惜しくてしょうがなくなってくる。
そして、また、知を深めれば、より良い言葉を知るため、会話の質も向上してくる。
いい言葉をパートナーに伝えることが出来るようになるし、論理的な思考も可能となるため、感情に任せたままの無責任な会話もなくなり、無駄な喧嘩なども無くなる。
温和で、幸せな日々を得られるだろう。
このように、読書は異性問題にも役立つと考えている。
ある意味これは自分の仮説であり、一般的に伝わっている話では無い。
しかし、少なくともそういう事はあるのではと自分は信じている。
このように、こういった下らなくもちょっと面白い発想に至れたのも読書のお陰である。
以上をもって、自分が考える読書と性欲の関係性の話を終えたい。