- 作者: 石川拓治,NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/07
- メディア: 単行本
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これは、無農薬無肥料でリンゴを育てることに成功した男の話の本である。
以前ベストセラーとなった為、書店で見かけたことがある人も多いかと思う。
農薬の代わりに、お酢を遣ってみたり、害虫を手で全て駆除しようと一日中リンゴの木のそばで過ごしたりと、試行錯誤を重ね10年という歳月を経て、ようやく栽培に成功した。
ずっと木の部分ばかりに注目していたのだが、無農薬で育てるのに重要だったのは土だと気付き、世界初の偉業を成し遂げたのだった。
ぜったいに必要だと思われていた、農薬を使わずに育てるなんて普通の人は考えない。
大きく常識を覆し、人々を驚かせたのだった。
僕はこの本を読んだ時に、自分の事と重ねあわせた。
別に僕はリンゴを育てているわけではない。
何か農業を行っている訳でもない。
では、何と重ねあわせたのであろうか。
それについてこれから話していきたい。
髪の毛を無シャンプーで育てる。
ここまで読んできた人たちは、いきなり何の話だと驚いただろう。
だがどうしても、書きたくなってしまったのだ。
リンゴを育てるのには土が大切であり、必要と思われていた農薬は使う必要がなかった。
これは、人間の髪の毛においても同様のことが言えるのではと考えている。
僕は、シャンプーを使っていない。
かれこれ半年ほど使用していない。
きっかけは、この本である。
シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ"が原因だった! (ノンフィクション単行本)
- 作者: 宇津木龍一
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2013/08/10
- メディア: 単行本
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お湯だけで頭を洗った方が清潔になるという話が載っている。
シャンプーを使えば使う程、ハゲに近づくということが書かれているのだ。
僕は、一本1万位する高級シャンプーを使用したり、ヘッドマッサージをしたり、と頭を守るために様々な努力をしてきた。
しかし、全然その効果もむなしく、どことなく髪の毛の量が減ってきつつ有るのを実感していた。
遺伝には勝てないのかと自分のDNAをずっと恨んでいた。両方の祖父がツルピカというサラブレッドな血筋であったため、半ばあきらめていた。
だが、そんな時、この本に出会い、駄目もとでやってみようと、湯シャンに挑戦することにした。(お湯のみで頭を洗うことを湯シャンと呼ぶ。)
やり方か至って簡単で、シャワーで33~34度のぬるめの湯で頭を流す。
その際に頭皮はこすらないこと。豆腐の表面をなでるような柔らかな手つきで洗うだけでいい。
また、頭をヘアブラシでとくときも、頭皮に当てないこと。髪の毛をすくだけでよい。
僕はこれを半年実践してきた。
その中でどのように僕の頭が変わってきたかを書きたい。
■湯シャンでどんな変化が現れたか?
1、頭皮が一切ベタつかなくなった。
頭皮の油がまったく出なくなった。匂いもしない。
シャンプーをすることで頭皮の油を必要以上に取り除いてしまっていたため、それを補うように毛根から油が出てきていたのだ。その必要が無くなった為に、ベタつきが無くなった。
2、髪の量が増えた。
嬉しいことに髪が増えた。僕は何処に散髪に行っても、髪が多いですねーと事あるごとに言われていた。しかし、それがここ数年全く言われなくなっていたのだ。
たしかに自分でもそのことに対して少々実感はあった。
だが、湯シャンを始めてから、また言われるようになってきたのだ。
まさかそんな日が来るなんて思っていなかったので嬉しかった。
3,整髪料が不要になった。
僕はかなりの癖毛である。ワックスを使用しなければ、天パーのオタクくさい髪型になってしまいダサかった。それがいやでずっとストレートパーマをあてていた時もある。
しかし、そういった努力が一切不要となった。
湯シャンをはじめたら髪にコシとハリが出てきたので、ブラッシングをするだけで、いい感じの髪型をキープしてくれるようになった。
これもまた美容院で言われたことなのだが、手で流すだけで髪型が決まりますね、すごく羨ましいです。と。
たしかに、軽く頭をなでるだけでいい感じのヘアースタイルになる。
しっかりとセットしてきた様なお洒落な雰囲気となり非常に良い。
ズボラな僕としてはこの事実が一番うれしかった。
さて、このように湯シャンをはじめたら良いことだらけだったのだが、
冒頭で話した『奇跡のリンゴ』を読んで更に自分の挑戦が正しいという認識が持てた。
リンゴは土壌を大切にすることで立派な木が育った。
それと同じで、頭皮を大切にすることで立派な髪の毛が育つのだ。
シャンプーは農薬である。農薬を振りまいていれば、土壌である頭皮が駄目になってしまう。
使用をやめることで立派な髪の毛が育つのだ。
多分、『奇跡のリンゴ』を読んで、自分の頭のことを思ったのは、世界で僕だけであろう。こうして世界初の偉業を成し遂げたのだった。(何の話。)