平日の朝の新幹線なんて、だーれも乗っとらんであろうと、たかをくくり、乗車券購入をギリギリまで、放置しておいた。
さて、そろそろ買うかと、JRのホームページにアクセスし、購入画面へと移行すると、ほら、ほら、買いたい放題ではないか。好きな時間でいくらでも乗車券を買える。
そういう具合であったので、新幹線乗車の当日、小田急線の小田原駅より新幹線に乗るべく、小田原駅へと始発に乗り向かった。
新幹線のホームに着くと、人はまばらであり、閑散としたものであった。
やはり誰もおらんのだな。
ポツポツと全身黒ずくめのサラリーマンのくたびれおじさんたちが突っ立っているだけである。
そうこうしている内に、新幹線到着時間間際となった。
気付けば、各号車の乗り込み場所に人がずいぶんと並んでいるではないか。
うおお。まさか、こんなに並ぶとは!と、ベンチより立ち上がり急いで、列の後ろにつく。
まあ、別に指定席を取っているリッチな身分としては、急ぐ必要もないのだが、人が並んでると心理的に並びたくなる。都内のラーメン屋の列のようなものだ。
くたびれサラリーマンに加え、旅行へと行く女子大生のような集団。おじいちゃんおばあちゃんの集団。まあとにかくバラエティに富んでいる。
なんらフツーの電車と変わりなく人がいるわけである。
これまで新幹線は、昼間にしか利用したことが無かったため、朝はあまり混み合う印象が薄かった。
毎週出張ばかりとあると言われた、イベント会社へと仮に入社していたら、この様に朝から新幹線に乗り込む、黒ずくめのサラリーマンの1人となっていたのであろう。