僕には目標がある。
モノを一切持たない暮らしだ。
一切といっても生活に必要な最低限の物品は持つが、無くても生きていけるモノに関しては全て手放したいと考えている。贅沢品や趣味のモノなど。
なぜか?
そういったあっても無くても生きていけるモノってのは往々にして、周囲に対してアピールする道具でしかないからだ。
自分がどのような人間であるかを伝える上で、分かりやすいように具現化しておくことで、視覚的に捉えてもらおうとしている。
その人の周囲にあるモノを見ることで、どのような人物かを把握することが出来る。
例えば本棚を見ることで、どのようなことに興味があるなど分かりやすい。
だが、僕はそういったモノに頼ること無く、自分を伝えられるような人間になりたい。
何も持っていなくても、面白い人間であると認めてもらえるような人になりたい。
認めてもらいたいとまで言うと、かなり人間関係に飢えているようであるが、実際はかなりドライだ。
モノと同様に、関係性もなるべく排除して生きている。
どのような人と繋がっているかにより、自分をブランディングする虚しい人たちがいる。
そういう人種はSNSで懸命に有名人とのツーショット写真を貼り、私はスゴイんですよとアピールをしている。悲しい。
そういう何かに頼る暮らしをいつまで続けるつもりなのか。
何もかも情報を自分本体に集約させ、自分の身体ひとつで生きていけるようになりたい。
これは今はやりのミニマリストと同様のことなのであろうか。ミニマリストの定義がいまいち分かってはいないが、生活のしがらみを減らすことで生き方をシンプルにし、ストレス無く暮らそうとする方向性を考えると、少々似ているのかもしれない。
まあ、現段階ではまだまだモノに頼る部分が必要である。特に本だ。本を読まずしては、未だ何も語ることも考えることもままならない。
いつかは、本を読まなくとも考えられるような人間となりたい。その時初めて、自分の身体一つで生きている実感が持てるのであろう。