思考拡張日記。

日々感じたこと、学んだことを文章にしています。

本を読んでも何者にもなれないが、読まねば何者にもなれない。

本を読んでも何者にもなれないが、何者かになりたいと願うならば読み続けるしかないのだ。

自分ひとりで生きていても、その生涯から学べることはわずかなもので、長い年月を重ねた割にはたいした言葉は残せなかったりするものである。
自分としてはかなりのことを知ったと自負し、それを語ってしまいがちではあるが、本を数冊手に取りペラペラとめくってみれば「なんだここに答えはあったじゃないか」「過去に自分と同じような人間がいたのか」と驚嘆を口からこぼしてしまうことだろう。

そうなのだ。人類は過去の繰り返しであり、多少プロセスが異なろうとも結果は同じである場合は多々あるのだ。

それに気づく、気づかないは、本を読んだ、読んでないに関係してくる。

一冊でも多くの本を開いておけば、気付けることはある。その一冊に出会わなかったがために気づかずに生きてくということは大いにある。

世の中にはもっと大変なことがあるのだな。様々な考え方の上で成り立っているのだな。
これらを知って生きることは大切である。
そのためにも本を読み続けなければならない。

しかし、それは何の本を開けばいいのかということでなく、何でも開かねばならない。
手当たり次第読み尽くさねばならない。

そして、本を読んだからといって、何者かになれることについて期待してはいけない。
裏切られた時に、絶望をいだき、悲壮感にさいなまれることとなるからだ。
だが、チャンスは無数に転がっている。その機会に恵まれる恵まれないは、全て運である。

人生は運次第だ。運がいいか、よくないか。これに尽きる。
では、諦めるしかないのか。運が悪いものは諦めてしまうしかないのであろうか。
そうではない。
チャンスを増やすために動き続けるしかない。行動を起こすしか無い。
世に自分を伝え続け。誰かに自分を理解してもらう努力を継続するしかないのである。

そのように、生きる上で欠かせないのは読書なのだ。
本を読み、数多くの他人の経験を自分のモノとし、また、様々な着想を頭に入れておくことで行動を起こすハードルを下げることになる。

文字を喰らい、それを頭で成熟させ、相手に伝えていく。
その繰り返しに尽きる。