何か一つでも他人に誇れるほどに努力をしたことがかつて自分の人生においてあるのならば、胸を張って生きていけただろう。
かつて高校まで進学校に通い、偏差値のバカみたいに高い同級生たちに囲まれながら、劣等感の日々を過ごした。
かつての同級生たちの半数以上は医者となり、また医者にならなかった者も、一流大学を卒業し、一流企業へと就職していった。
それに反し自分といえば二流どころか三流レベルの大学へと進学し、就職先も中途半端なもの。安い給料で働いている。
これまでの己を振り返った時に何一つ、身を粉にして努力をしたと言い切れるものがそこには存在していない。
頑張ったと個人的に考えようとも、全ては結果が大切である。
自分の中では頑張ったと言えるものでも、過程なんてのは他人には関係ない。
では何をこれから目指して生きていけばいいのだろうか。
僕は何か一つでもいいから他人に誇れるものをもちたい。