僕はあまりお金を遣わない。
お金を遣うことが苦手な理由は、お金が無ければ何も楽しみを見出せない、つまらない人間だと、自分を認識させてしまう気がするからかもしれない。
基本的に、自分が楽しいと感じる瞬間は、あまりお金の掛かっていないイベントや体験をしている時のことが多い。
どうしてもお金を遣ったうえでの娯楽となると、損得感情が働いてしまう。
「あれだけ支払ったのに、こんなもんか」とか、「お金を無駄にしたかもしれない」とか、そんなことばかり考えてしまう。
【目次】
誰かのために遣うお金は惜しくない
誰かのプレゼントのためにお金を遣う時や、食事をおごる、などといった行為の時にはそんな感情は産まれない。
喜んでもらえたり、感謝されたりすると、「日頃、くだらないことでお金を遣わずに貯めといて良かった」と凄く感じる。
他人のために遣うお金は気分が悪くならないが、世の中のくだらない消費システムに摑まされている時に腹ただしくなる。
小屋暮らしの寝太郎さんも、似たような感じのことを呟いていた。
一人で金なんて使っても楽しいことはひとつもないし、ドケチで金が一向に減らず、減ったときはとても気分が悪いが、人と一緒にいたり、人のために金を使うと、桁違いの金が出ていって、しかも全く悪い気がしない
— 寝太郎 (@mnetaro) 2017年3月1日
稼ぐ方法よりも、遣わない方法
いかに稼ぐかに注目するよりも、どう遣わないかを、一円単位で考えられる習慣を身につけるほうが生きやすくなる。
遣わない生き方は、金で解決するよりも頭を遣うし、情報を集めたり調べる必要も出てくる。それをただの面倒な作業と思ってしまえば、それまでのことになるのだけれども、自分はどちらかと言えば、生きる知恵が身に付いっている感じがして楽しい。
身の回りの物や契約などを、どこまで減らしていくかについても考えはじめる。
ゆとりのある生活
遣うお金を減らせば、身を削って働き詰めになる必要もないし、心にゆとりも出てくる。
節約という言葉を遣うと、貧乏とか、辛い生活、みたいな印象を以前は持っていたが、今は違う。
世間一般で常識とされている、価値観や考え方に左右されず、自分ベースで生活するための知恵という感じだ。