歳を重ねることが怖かった。
人間、いつかは必ず死ぬ。
これを避けて通る道はない。
シルベスタースタローン主演の『デモリションマン』みたく、氷漬けで未来まで肉体を保管して欲しいなと思ったりもした。あれは冷凍刑務所だったけど。デモリションマン [Blu-ray]
20歳をピークに肉体は成熟を迎え、あとは緩やかに細胞が死滅していき、衰退の一途を辿る。
思考力、記憶力、好奇心、外見的魅力、あらゆるものが劣化していくだけだと思っていた。
歳を取れば、経験は得られる
だが、歳を重ねれば重ねるほどに、あらゆる経験を積むことは出来る。
唯一、若い人に勝てるポイントだ。
机上の理論をただ並べていくのでなく、実際に自分の目と耳で見識を深めていく。
それによって人間力を高めていくことが可能となる。
好奇心は衰えない
子どもの頃は、何をするにしても初めてのことばかりで新鮮であるがために、感動出来る。大人は心を動かされることが滅多に無くなってくる。こういう風に言われてきた。
だが、それは慣れ親しんだ習慣のみに従事し、新たな挑戦を避けているだけの結果だと思う。
新規のことに取り組むには、それなりのパワーを要する。下調べが必要であったり、知らない人たちの中に飛び込む勇気もいるだろう。また、自分の知識の無さが周囲に知られることの、恐怖もあったりするかもしれない。だけれども、その経験が好奇心を育んでいく。
日々、変化していく
1カ月前に真剣に取り組んでいたこと、興味のあったこと。半年前に興味のあったこと。もっとさかのぼり、1年前に興味のあったこと。それらを振り返ってみると、今とは全く異なるものであったりすることが、よくある。
全て違うということは無いけれども、飽きたり、もうある程度、満足してしまったりしている。
飽き性だとか、継続力がない、とマイナスに言われるかもしれない。
だけど、どちらかと言えば「好奇心が強く、常に新しいことに挑戦したいと考えている」ことだと、僕は捉えている。
変化を受け入れられれば、歳を取ることは、怖くない。
今後、どのような方向に自分は進んでいくのかを楽しんでいけばいい。
「人はなかなか変わらない」とか、「もう、人生の先が見えた」とか、なんだかそんなあまり良くない感じの発言はせずに、楽しんで生きていけばいいと思う。