思考拡張日記。

日々感じたこと、学んだことを文章にしています。

成人式を迎えれば、大人なのか?


今日は日本全国、成人式だ。
毎年、成人式の様子をテレビの中継で見ていて思うことがある。

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テレビ局の人間が、20歳を迎えた若者たちに、インタビューをし「どうですか、今日から大人の仲間入りですが、感想はありますか?」などと、決まり文句を投げかける。

それに対して「大人の自覚を持って〜うんぬん」と、いかにもテレビ用の優等生コメントをする。だが、中には、「んー、まだ実感湧かないですね」と素直な発言も見受けられる。

実感が湧くわけが無いし、「今日から君たちは大人だ!」と突然言い渡されても、「はあーそうなのかー」と漠然とした気持ちにしかならないだろう。タバコが吸えるとか、お酒が飲めると思う程度だ。



日本の子どもたちは過保護にされ過ぎている。

あれをしたらダメ、これをしたらダメと、大人たちは子どもを縛りつけ、ルールでがんじがらめにする。この川で遊んではいけません、この山に入ってはいけません、などと小さい頃から自由か無い。決まりごとに囲まれた生活を強いられ、なんでも大人に素直に従わなければいけない生活を送っていては、自分で考える力が全く育たない。
なのに突如、成人し、大人の仲間になったと言い渡され、「これからは自分で考えて生きていくんだぞ!」と無責任に放りだされ可哀想である。
そんなことだから、就職活動もうまくいかず「あらー、自分って何がしたいんだろ。何が好きなんだろ」と悩むことになる。
今まで、自分の頭で考えることを禁止されていたのだから、分からないのは当然だ。
それまでは大人の都合で生きてきていたのだから。



ただの儀式でしか過ぎない。

とりあえずのイベントごとが好きな日本人。
大人になる通過儀礼として、行われているに過ぎない。スーツやハカマを着て、会場に行くだけで大人になれるわけがない。そもそも、30〜40代の大人ですら、まだ成人してないようなのが多い。居酒屋にでも行けば、それがよく分かる。


大人とは自分の頭で考える力があること。

大人の定義ってのは、自分の頭で世の中のことを判断出来ることだ。
一言でいうならば、教養を持っているかどうか。で、その教養をどう身に付けるかと言うと、読書をすることかな。本を読んで、ものごとを多面的に見る力を身に付け、他人の意見を鵜呑みにしたり、流されないようにしよう。
自分の軸を作ることが大切だ。