疎遠になり付き合いをなくした相手と久方ぶりに会ったり連絡を取っても、そんなにいいことはないなと感じる。
付き合いがなくなったのには理由があり、無理にその関係を呼び戻したところで何か得るものはあるかといえば無い。
忘れてしまっているだけで、離れたことに意味はあった。
感じ方も感覚も見ている世界も異なり過ぎていて、共感が皆無だったりする。
昔の話をしたところで、そんなことあったね、そうだったねとなるだけで、それ以上のものは出てこない。
今の話をしたり、これからの話をしたりと未来に向いた言葉は出てこないことが多々ある。
自らの力のみで前に進み、新たな挑戦をしていくものなんてほぼいないのだ。
ただ日常を消化していき与えられた環境で井の中の蛙として、理解できないものや面倒なことは全て排除して、世に愚痴を溢しながら生きていく。
分かりやすく即効性のあるもの、リスクを負うことなく簡単にこなせること。
そんなものばかり求めている。
しかし、そんな都合のいいものがあるはずがない。
そのことを分かるか分からないの境界線はかなり溝が深い。
誰かに手取り足取り教えてもらい、全部をお膳立てしてもらえるだなんて思うな。子どもじゃないんだよ。
真剣に生きはじめて、そう考えることが度々増えた。