思考拡張日記。

日々感じたこと、学んだことを文章にしています。

【感想】『書くのがしんどい』を読んだら、書きたくなった。

書くのがしんどい



書くのがしんどい
』読んだ。

書くのがしんどいので、役立った。


よかったところを書く。

まずは思いついたままに書く

まず下手でもいいから、何も気にせずダーッと伝えたいことを書きなぐる。そして、そのあと冷静になって「編集者」の立場で文章を見直して、整えていく。

最初から完ぺきを求めない。
頭に浮かんできたままに書く。
文章の見直しは書いた後。


「書く」と「編集」を分ける

人は文章を「ゼロから生み出す」のは難しくても「すでにある文章を修正する」ことはできます。  ほとんどの人は、他人の文章を見て評価することはできます。

他人の文章の指摘は簡単にできる。

自分のは文章は難しい。なぜなら書きながら修正しようと考えてしまうから。

よって、一度書き終えてから見直していく。

まわりのことを書く

自らコンテンツを生み出そうとするのではなく、まずは他人のこと、まわりのことを発信しようとすればいいのです。

なにを書こうか?
自分のことを書こうとしてもネタはすぐに尽きる。出てこない。

ならば、まわりのことを書く。

例えば、僕はいま『書くのがしんどい』について書いている。

伝えたいネタがあるから書ける。

ネガティヴはいいこと

実はネガティブから始まるコンテンツは、いいコンテンツになる可能性が高いです。なぜなら「本音」だからです。本音には熱がこもっています。


ブログを書きたくなるのは、怒った時や不安になった時。
ネガティブな感情がスタート。

たしかに本音だ。


書く前に考える

「書く」前には「考える」というプロセスが必要です。しかし多くの人はここを見落としがちです。考えながら書こうとするから手が止まってしまうのです。  ポイントは「考える時間」と「書く時間」を分けることです。


考えながら書こうとしていた。同時並行。

著者は、紙にプリントアウトして情報を整理しているという。

この手は使えそうだ。


どこから伝えたいか。
どのような順序で話をすすめるか。
を考えるために。


メモを取る

「これって、意味あるのかな?」と思ったら、メモをするなりしてきちんと覚えておきましょう。違和感があってもそのまま受け入れてしまうと、それは自分の「常識」になっていってしまいます。すると「取材マインド」は消え失せます。

日常の「何だコレ?」をメモする。

みんな常識だと思っているけど、僕はそう思わない。というものがあればメモ。


「がまんして働くのが常識」
に違和感があるとする。

がまんせずに働く方法は?

と考えてみると、それもネタになる。

おわり

書くのがしんどい』、いい本だった。

読むと勉強になる。

ツイッターの使い方も学べる。
今回は書かなかったけど。

情熱に勝るものはない。『東大卒プロゲーマー: 論理は結局、情熱にかなわない』の感想。

東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない (PHP新書)

東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない (PHP新書)

  • 作者:ときど
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2014/10/03
  • メディア: Kindle版

を読みました。

どうも、あびこです。


東大卒プロゲーマーって、これ以上に面白い肩書きはないんじゃないかなという感じですよね。

「テレビゲームばかりしていたらバカになる、勉強しろ」って言われて育ちましたが、極めれば仕事になる現代。

ときどさんがデビューした当時はまだ、国内でプロゲーマーという仕事が確立されていませんでした。
そんな中で、プロとしてデビューしたのですから本当にすごいことです。


良い本でしたので、引用していきます。

受験もゲームも反復練習

自分がやらなければいけないことを絞り込み 、それを徹底的に反復練習する 。その感覚はゲ ームも受験も同じなのだった 。

なにごとも繰り返しに尽きるわけです。
ムダを削りながら、必要な努力を続ける。

ゲームで養った感覚が受験勉強でも生きて、東大合格もできたのでしょうね。

範囲を広過ぎない

手に入れたいものがわかっているのに 、焦りからその他いろいろなものに手を出す人を見かけるが 、僕はゲ ームをしていた経験上 、その行為に意味がないことを知っていた 。

うまくいかないと時って、あれもこれもと手を広げていきたくなる。この感覚はよく分かります。
受験勉強時も、あのテキストもこのテキストもと、とにかく買いまくっていた。
1冊を繰り返して勉強するべきだったことに後から気付けましたが…。

学びの「型」を身につける

大切なのは 「どれだけ真剣に取り組むか 」なのだと思う 。真剣に取り組めば 、それがどんなことであっても 、人は学べるのではないだろうか 。
何かに真剣に取り組むと 、たとえそれがゲ ームであっても 、いつの間にか 、成功するための 「型 」のようなものが身につく 。これが実は 、まったく別のことに生かせる 「応用力 」のタネなのである 。


学びの「型」を身につけることはめちゃくちゃ大事だなと思います。

読書を真剣に取り組んだおかげで、他の分野にも応用ができているなと思うことは度々あります。

時間が掛かることですが、何かひとつに特化しておくと役立ちますよ。

偶然を見逃さない

「偶然を 、単なる偶然で終わらせるな 」

ただし 、ここで大切なのは 、偶然を期待するということではもちろんない 。偶然は発見に繋がるが 、あくまで重要なのは 、 「単なる偶然 」に頼るのではなく 、 「偶然を見逃さない 」ようになるまで 、その分野における知識や探求心を積み上げ 、興味関心を絶えず欠かさないこと 。これが本質といえよう 。

偶然を分析すること。

単なるラッキーで済まさない。
これが大事だと。

なぜそれが起きたのかを理解することは必要。

おわり

情熱を持ち、毎日取り組んでいく。
ひたすらに突き進んでいく。

自分が進みたいと思える道に出会えたのなら。


東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない (PHP新書)

東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない (PHP新書)

  • 作者:ときど
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2014/10/03
  • メディア: Kindle版

『ハダカデバネズミ』吉田重人 岡ノ谷一夫 ハダカで出っ歯なかわいい奴らよ

どうも、あびこです。

 

何年も前から読みたい読みたいと思っていたのに、すっかりと忘れていました。

それが『ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係 (岩波科学ライブラリー 生きもの)

 

 

みなさんは、ハダカデバネズミを知っていますでしょうか?

ハダカデバネズミとはその名の通り、裸で出っ歯なネズミです。

動画で見てもらったほうが早いですね。


ハダカデバネズミ - 埼玉県こども動物自然公園 -

動画のなかでも紹介されていますが、上野動物園、埼玉県こども動物自然公園、長崎バイオパークの3園でしか見ることができません。結構レアなやつなんです。

 どうですか、めっちゃかわいくないですか?

会いた過ぎて、この間上野動物園行ってきましたよ(笑)

f:id:abitarou:20190122100036j:image

すごい重なり合って寝てました。画像を友達に見せたら、フクロウの餌?みたいに言われましたが、ちゃんと生きてます(笑)

 

さて、ここからはハダカデバネズミの面白い特徴について書いていきます。

 

 

なんでハダカなの?

そもそも、なんでつるっつるなのか?

有力なのは、寄生虫にたかられないためという説。

ノミやダニの温床になる毛皮を自ら捨てたみたいです。

また、ハダカデバネズミが暮らす地下は1年中摂氏30度前後に保たれているそうで毛がなくても快適に過ごせるようです。また、少し寒い日には互いに身を寄せ合って暖を取るのですが、熱を直接伝え合うには毛がないほうが効率もよいので。

 

哺乳類なのに変温動物

ハダカデバネズミは哺乳類なのに、爬虫類と同じ変温動物です。

なので周囲の温度によって体温が変化します。

体温の調整が必要ないくらいに快適な環境下で暮らしてきたということですね。

ですが、そのせいでかなり飼育が難しそうだなと感じました。動物園などでないと飼育は不可能ですね。個人でハダカデバネズミを飼うことは相当に難しいんじゃないですかね。体温調節機能を手放していることで、エネルギー消費量を抑えている賢いやつらです。

 

寿命は通常のネズミの10倍

 哺乳類としては常識外れに長生きだと本書で書かれています。

一般的には哺乳類は身体のサイズと寿命はリンクしていて、身体が小さな動物ほど短命なので常識です。ネズミは、2,3年の内に死んでしまうものなのですが、ハダカデバネズミは40年近くも生きます。驚異的な生命力ですよね。

 

カースト制度で生きている

ハダカデバネズミは職業階級制(カースト制)度のなかで生活しています。

哺乳類としてはかなり珍しい生き方です。

通常は、無脊髄動物(ハチ、アリ、シロアリ)などがこの職業階級制で暮らしています。哺乳類では、ハダカデバネズミとその親類のダマラランドデバネズミだけだそうな。階級は上から、女王、王様、兵隊、雑用とランク付けされています。

ちなみに、動物園で暮らしているデバネズミの兵隊は仕事がありません。外敵がいませんからね。なので仕事がなくてヒマなようです。

 

肉ぶとん、という仕事がある

肉ぶとん。ものすごいパワーワードですね(笑)

その役割はなにかというと、女王デバネズミご子を産むと、床に寝そべってひたすら子どもたちの布団係に徹するというもの。子どもたちを保温する係なのです。

家畜人ヤプー〈第1巻〉 (幻冬舎アウトロー文庫)』みたいな世界…。延々と寝続けるだけでいいので楽といえば楽なのかもしれないですが、なんだかツライ。

 

「ぱぴぷぺぽ」を話せる

ハダカデバネズミはものすごく長い出っ歯なのだが、口は閉じることができます。

なぜなら、唇の上から歯が付きでているからです。

また、彼らの唇の構造はネズミというよりも人に近いそうで、そのおかげで破裂音を発することができるのです。通常は人以外はあまり用いることのない「ぱぴぷぺぽ」を鳴き声に使えるという面白い奴ら。

仲間に合った時は「ピュウ」とか敵を見つけたときは「ブヒッ」といったように使い分けて鳴くことができます。暗いトンネルのなかで暮らしているハダカデバネズミにとって音でのコミュニケーションは重要ですので、発達したのでしょうね。

 

ハダカデバネズミを見に行こう

ここまで読めば、ハダカデバネズミにずいぶんと興味がでてきたのではないでしょうか?

というわけ、気になったのならぜひとも見に行ってもらいたいです。

 

ハダカデバネズミを知っている人生と、知らない人生。どちらを選択しますか?

ぼくは、ハダカデバネズミを知っている人生ですね。

 

というわけで、行ってみてください(笑)

 

 

『思考を鍛えるメモ』齋藤孝著 書けば書くほどに頭脳は強化されていく

どうも、あびこです。

思考を鍛えるメモ力 (ちくま新書)』を読みました。

 

 みなさんは、メモを取ることってありますか?

メモを取る時って、何かを忘れないために記録を残すために利用するくらいですよね。

自分もメモを取るのは記録用でした。ましてや、メモを取ることが面倒で、最近は何も書いていませんでした。

 

ですが、本書を読めばメモの重要性がめちゃくちゃ理解できます。そして、記録するためでなく思考を鍛えるために書くべきだということも。

 

本質をつかまえるには、メモを書け

「メモって何だっけ」「何のためにメモするんだっけ?」と聞かれたら、記録のためでなく、あとで見るためでもない。

「本質をつかまえる力を磨くためです」と言い切ってください。

(p215より))

 自分が考えたこと、感じたこと、学んだこと。

自分の中にあるものを文章として紙面上に書き示していくことで、物事の中核が見えてくるようになるとの話です。

日々、メモ力を鍛えていくことで新しいアイデアや思考がうまれてくると書かれています。

 

要約力が鍛えられる

速記者でなければ一言一句をメモすることは不可能なので、必然的に内容を要約してメモをすることになるからです。

何を聞いても、ササッとメモを取る癖をつけておくと、自然に要約力が身についていきます。

 メモを取るのが下手な人と上手い人では、その差が歴然とするなと思います。

たとえば、授業で板書を写すときなどもノートのとり方が全然変わってきますね。

どうでもよい先生の雑談までメモしてしまう人と、重要なエッセンスだけを最小限に書き残していく人。

前者は、何が重要で何が不要かの判別をつけることなく、すべての情報を同価値に見て、書いていっています。ようするに、書いている最中は全くもって頭を遣っていない状態です。

後者は、書きながら必要不要の判断をしています。だからポイント、ポイントで書いていけるのですよね。

内容を理解していなくても、重要そうな箇所というのは何度もメモを書いているうちに見えてくるものです。

 

立ち読みにも使える、メモ力

前項の、要約力が鍛えられると関連するなと思うことなので書きます。

メモ書きを実践するようになってから、立ち読みもかなりはかどるようになったなということ。

立ち読みでは限られた時間で、その本が主張していること伝えたいこと、また重要なポイントを抑える必要があります。長時間立ち読みは疲れますし、お店側に迷惑ですからね。

目次を見て、まえがきを見て、あとがきを見て、目次で気になった項目のページだけを

見てという風に読んでいると、10分もかからずにその本の内容がだいたい掴めてしまいます。

その本を要約した地図が頭のなかに出来上がってくるからです。

立ち読みで済ませてしまって内容を抑えることができれば、書籍購入代金の節約にもなりますし大変オトクですね。

最近ではブックカフェも多数ありますので、そういった場所で座って新刊を読んでいけば、相当な数を読みこなせますし、数万円規模での書籍購入代の節約になります。

そして、その読んだ本をブログなどで紹介すれば、お金も増えますし良いことしかないですね。

メモ魔になれ

ナポレオン、アインシュタイン、エジソン、西郷隆盛という過去の偉人たちを始め、黒柳徹子、大谷翔平など現在も第一線で活躍している方々までもが、膨大な量のメモを書き残しているメモ魔であることを知りました。

思いついた、閃いたことはどんなことでも書き残していく。

箇条書きにポイントを羅列していく。

とにかく書きまくることで頭脳は強化されていきます。

 

どんどんメモを書いていきましょう。

 

 

 

メモ書きの名著ともいえる『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング

この本に4年前に出会ってぼくは膨大な量のメモを書きました。

その蓄積が今の自分の文章力や思考力を支えてくれているなと強く実感しています。

ゼロ秒思考もかなり役立つ本ですし、簡単に誰でもメモ書きを始められる内容になっています。メモ書きも単純なようで、コツは結構ありますので。ゼロ秒思考も併せて読まれることをオススメしますね。

 

 

【感想】『樹海考』村田らむ著 読みました。神秘の森、樹海について

どうも、あびこです。

 

 

樹海考』村田らむ著 を読みました。

 

 

 

自殺の名所としてホラー・怪談好きには有名なスポットであり、ハリウッド映画の題材となり、またYoutubeの動画拡散事件により騒動が起きたことも記憶に新しい「樹海」。本書では、樹海の成立、歴史的背景から樹海に眠る廃墟、遺物、信仰、探索に必要な装備や向かい方などを網羅する。最前線から伝える、樹海ノンフィクション決定版。

 以前より樹海に興味を持っていたので、書店で見かけてすぐに購入に至りました。

 

樹海といえば自殺の名所、方位磁石は狂ってしまう、心霊スポットというイメージ。

観光地としても有名ですけど、なかなか行こうと思う人は少ないのではと感じますね。

樹海について分かりやすくまとめられた本ってこれまでになかったので、この『樹海考』はかなり便利な本かなと思います。便利と呼ぶのも変ですけど。

 

死体はいたるところにある

散策していてもすぐに見つかるとは限りませんが、どこかしらに自殺した人の遺体があるそうです。これまでにかなりの数を見つけてきたとか。まあ好き好んで見たくはないですけどね…。

ハイキングで訪れて遭遇したらトラウマになってしまいそう。動物の死体ですら発見するとわりとショックを受けてしまうので。

ましてや、わざわざ死体を探すことを楽しむマニアもいるようです。実際に、本作品のなかでも出てきます。しかもその人は死体を見つけたら、それを眺めながらパンを食べたりと食事をするそうです。かなりの変態ですね。

 

スーツを着ていたら監視員に捕まる

樹海を訪れる際、スーツや革靴、普段着で行くと、ボランティアの監視員に捕まるようです。理由は、自殺志願者だと思われるから

監視員は結構きつく問い詰めてくるやっかない存在なようなので、嫌な思いをしたくない人は、登山服を着たり、一眼レフカメラを首から下げておくといいようです。

まあ、スーツなんて着ていたら自殺志願者と思われても仕方がないですけどね。

海外で樹海は大人気

ぼくは知らなかったのですが、海外で樹海はけっこうウケているようです。

樹海を舞台にした映画もヒットしています。

 

『追憶の森』

 

 

自殺しようと樹海を訪れた2人の男が森のなかで鉢合わせる話。

渡辺謙が出演しています。 

『JUKAI』

 

 

樹海を舞台にしたホラー映画。

 

海外では樹海は「スーサイドフォレスト」なんて呼ばれているらしいです。

 自殺の森ってすごい呼び名ですよね。

 

世界的に有名なメタルバンド「Slipknot」のフロントマンも日本でライブをやった際には、樹海を訪れていたりで。ちなみにこの時、案内をしたのは著者の村田らむさん。

 

スリップノット・クラウンと行く樹海旅——世界的ヘヴィメタバンドのリーダーが見つけた“白い紙”の謎とは…?

 

樹海ではコンパスは使えるし、出られなくなることはない

最後に、樹海の都市伝説について。

コンパス(方位磁石)が樹海では使えないという話は、嘘だそうです。

普通に使えるとのこと。

また、一度入ったら出られないというのも嘘。

恐ろしい場所という印象が強すぎるので、思わずなんでも信じてしまいそうになりますね。

 

樹海のガイドツアーを使えば、手軽に行ける

 

ネイチャーガイドツアー | 富士山の洞窟 天然記念物 富岳風穴・鳴沢氷穴 | 富士山・河口湖 洞窟 観光スポット

 

ちなみに、樹海を散策するためのツアーって結構あるようです。

観光名所ですしね。海外からの観光客も増加していますので。

自分たちだけで行くのは不安だったら、ガイド付きのツアーを利用するのがいいかなと思います。

 

 ぼくもまだ樹海は行ったことないので、一度は行ってみたいなと思っています。

 

『樹海考』、ぜひ読まれてみてください。

 

村田らむさんの他の作品

 

『ホームレス大博覧会』

 

 

街なかでホームレスにインタビューしてまとめた本。これも面白い。ホームレスの人と話すって、なかなか自分で出来ないことなので興味深い本でした。

どこまでが事実で、どこからが妄想なのかよく分からない話をホームレスの人は結構するのだなと分かりました。

自分が作った話を事実だと思い込んでいるかもしれないので、嘘を付いてるとは言えない感じがありました。

 

こちらもぜひ、読まれてみてください。

 

 

【感想】『モンスターマザー:長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い』福田ますみ著 読みました。

どうも、あびこです。

 

 『モンスターマザー:長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い』を読みました。

 

 

不登校の高一男子が、久々の登校を目前に自殺した。かねてから学校の責任を追及していた母親は、校長を殺人罪で刑事告訴する。人権派弁護士、県会議員、マスコミも加勢しての執拗な追及に崩壊寸前まで追い込まれる高校。だが教師たちは真実を求め、ついに反撃に転じた――。どの学校にも起こり得る悪夢を描ききった戦慄のノンフィクション。

 

恐ろしすぎる、モンスターマザー

ぼくは読むまで、この事件を知りませんでした。読み始める前までは、実際に学校でイジメが起き、それを苦に自殺してしまった高1男子の母親が学校を強烈に攻め立てるだけのストーリーかと思っていました。

ですが実際は、母親はこのタイトルどおりのモンスターマザーであり、まったくもって学校側には非はありませんでした。

 

世間や常識感をうまく利用したモンスターマザー

常識的に考えて、「学校でイジメがあった」「イジメを学校側が隠蔽しようとしている」「息子はイジメで自殺したんだ」

との言葉を母親が強く放ってしまえば、誰もが学校側がイジメを隠しているに違いない、悪いのは学校だと思うに決まっています。

まさか、この母親が精神的に追い詰めて、子どもを自殺に追いやったなどと思うわけがありませんよね。

 

事実をねじ曲げ、他人を攻撃していく

このモンスターマザーは、校長、教師、生徒、生徒の親、すべてに悪態の限りを尽くし、有りもしない事実をでっちあげ、そして、おとしいれていこうとします。

悪いのは私以外で、すべてお前らのせいだと叫び続けます。

まともに会話が成立せず、少しでも自分に不利な状況や事実が露呈してしまいそうになれば、巧妙に話題をそらして、別の攻撃手段を見つけ出そうとしてきます。

本当にバケモノとしか言えない人でした。

 

自分の非を認めることは決してない

悪いのは他人だ、私は悪くない何も。

この思想はいったいどこから来るのでしょうか。

このモンスターマザーはあまりにも極端な事例でしたが、実際に、そのタイプの人はごくごくたまに現れますね。

はっきり言ってそのタイプの人には「近づかない、関わらない」ぐらいしか対処法がありません。

恩を仇で返すのは当然のこととし、徹底的に相手を追い詰めていくことを平然とできる神経を持っていますので、本当にバケモノとしか言えませんよね。

 

人間ほど残酷非道な生き物はいないものだなと改めて思わされる事件でした。

 性善説なんてものはもはや、信じることができなくなります。

そのへんのホラー小説なんかよりもよっぽど恐ろしいので、ぜひ、読まれてみてください。

 関連書

「でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相」

 

 

「早く死ね、自分で死ね!」二〇〇三年六月、全国ではじめて「教師によるいじめ」と認定される事件が福岡で起こった。問題の小学校教師は、担任児童を自殺強要や凄惨な暴力でPTSDによる長期入院に追い込んだとされ、「殺人教師」とまで報じられた。だが後に、この一連の事実は、児童両親による「でっちあげ」だったことが明らかになっていく…。親の言いなりになる学校、妄信するマスコミ、医師、550人もの大弁護団…病める教育現場で起こった驚愕の冤罪劇。

 こちらも、モンスターペアレンツによる事件。

ありもしない教師による虐待をでっちあげて、学校側を追い詰めていく。

この事件もかなり恐ろしいので、合わせて読まれてみることをオススメします。

 

今年読んだ482冊の本のなかで、面白かった11冊 2018年版

どうも、あびこです。

 

 

今年読んでみて面白かった本を紹介したいと思います。
なにげに482冊くらい読んでいました。

f:id:abitarou:20190101021215j:image

画像は読んだ本を登録している読書メーターというサイトです。

 

かなりハイペースだったみたいです。

せっかくなので面白かった本を紹介してみます。

 

 

面白かった11冊の本をランキング形式で紹介

 

11位 ひとりぼっちを全力で楽しむ—リア充に負けない22の人生戦略

 

 

行動力のあるライターさんの本は面白いですね。ちょっとした思い付きのような企画を実践するためにワヒバ砂漠まで飛んだりとそのフットワークの軽さに笑えてしまいました。ライターのアルファさんとかもすごいフットワークは軽いですよね。あとがきのメッセージはけっこう良いことが書いてあったりで良い本でした。こういうウェブ系の面白い人は今後生き残っていける人種なんだろうなと、常々思います。

 

10位 雲の上に住む人

 

 

富士山七合目の山小屋の管理人を追った記録本。富士山って登るの簡単なんじゃないの?みたいな印象をついつい持ってしまいますが、結構ハードな環境なのですね。やはり自然は恐ろしい。写真も文章も美しくて、また読みたいなと思う本でした。

 

9位 カラス飼っちゃいました。

 

 

怪我したカラスの子どもを保護したことをきっかけに自宅で育てることになった著者。

カラスってすごい可愛らしいんだなと知りました。

動物は全般好きなのですが、カラスをペットに飼うって発想はなかったので大変興味深い本でした。

 

 

8位 ニコニコ時給800円

 

 

様々な仕事を経験してきた著者ならではの作品だなと感じました。小説家はやはり人生経験豊富なかたのほうが有利ですね。書ける話の幅はぐっと広がる。短編集ですのでお手軽に読めますし、すべての話がちょっとずつリンクしていたりで面白かったです。

 

7位 スタートボタンを押してください

 

 

ビデオゲームをテーマとした短編SFアンソロジー本です。海外の作家が中心。

テキストアドベンチャー、fps、MMO、などのゲームを遊んだ経験のある人ならかなり楽しめると思いますね。普段、ゲームをしない人でも充分にのめり込める物語ばかりではあります。

解説に「ゲーム的感覚は我々にとって必須の習得能力のひとつ」との言葉が出てきます。現実世界にゲーム内のシステムや考え方を持ち込むことは大切だなと自分も考えます。そもそもゲームの世界はリアルをヒントに生み出されているわけなので、それが現実社会において役立たないわけがないですね。

 

6位 たまたまザイール、またコンゴ

 

 

アフリカ奥地のコンゴ河を21年の時を挟み、2度も下った記録です。現地で体験した人でしか書けないフィールドワークとなっています。”世界は偶然と突然でできている。”

何が起きてもそれを必然として受け入れ、折り合いをつけながら生きていくことが大切だと学びました。旅で、不条理や理不尽な目に合うたびに、「こうでなくてはダメだ」という思い込みを一つ一つ剥がれていきます。どんなに絶望的な状況に面しようとも人生はなんとかなる。それを教えてくれた最高の1冊でした。

 

5位 独学術

 

 

ぼくは、学生時代は勉強がめちゃくちゃ嫌いだったのですが大人になってから勉強することや何かを学ぶことが本当に好きになりました。本書は、大人の勉強法について学べる一冊です。学生時代は勉強が嫌いだった人でもこの本を読めば好きになると思いますね。勉強は誰かに習うものでもなく、教科書を用意して初歩からスタートしていくものでもないのだなと知りました。

 

 

4位 樹海考

 

 

自殺の名所として名高い樹海。自殺者が急増したのは車社会になってからみたいです。自殺スポットとして紹介されるまでは少なかったようですね。海外でも人気なようでメタルバンドなどアンダーグラウンド文化の人々が崇拝しているそうな。映画や小説などの作品にも影響を与え、ある意味で日本で1番有名なスポットとなってしまいました。死体を発見することは稀ながらも実際にあることのようで、訪れてみたい気持ちがあるが躊躇してしまいます。樹海に通いつめた著者でしか書くことの出来ない一冊だなと感じました。ただ、情報だけを集めて書いた大学教授とかの本よりもよっぽど面白いですね。

 

3位 論破力

 

 

この本を読んで、ひろゆきさんは本当に頭のいい人だなと改めて感じました。

説得力のある話し方をどうやったら出来るようになるのか?それを学べる一冊です。

たとえば、事実ベースで話をすることを意識するだけで誰でも説得力を高めることができるとか。厄介な人をうまく転がすテクニックや、議論に強くなる頭の遣いかたなどを知ることができます。この本を読んだことがあるかどうかで、今後の生きやすさにずいぶんと差がでるなと思いますね。

 

2位 マーケット感覚を身につけよう

 

これからの時代を生き抜いていく上で必要な知恵が詰まった一冊です。

 

特別なスキルや能力、資格や学歴などはもう不問。

自分の周りに何か市場で求められる価値の素がないかと探す。

それに気付けるかどうか。

 

自分のすぐそばに「価値あるもの」が存在していても、その価値を認識する力がないと、「自分の周りには何も価値があるものがない」と思えてしまう。

マーケット感覚を身につけないと、取り残されていくなーと思いました。

マーケット感覚がない人って沢山いますので、この本を読んで人よりも先へいきましょう。

 

1位 極夜行

 

 

ひとり極夜を旅して、四ヵ月ぶりに太陽を見た。まったく、すべてが想定外だった―。太陽が昇らない冬の北極を、一頭の犬とともに命懸けで体感した探検家の記録。

 

陽の光がない暗黒世界を、相棒の犬と共に80日間あるき続けた記録です。 極夜を旅した人はこれまでにおらず、人類初の試みとなります。 今年1の衝撃的なノンフィクション作品でした。

あまりにもよかったので、極夜行が完成するまでの話を聞きにトークショーイベントへも参加しました。

冒険家 角幡唯介さんのトークライブに行ってきました。 - 思考拡張日記。

おわり

 本はどれか一冊を読めばいいわけでなく、読んだ本が増えていけばいくほどに、他の本の良さも分かっていきます。逆に、悪いところも目についていきますけどね。

本を読むだけで人生が楽になりますし得をすることが多いなと感じます。

みなさんも、ぜひ、読書をしてください。