誰かを貶めるような言葉はなるべく吐かないほうがいいと気付いた。三十路を目前にその様な当たり前の事実に直面していることが恥である。しかし身に染みたことにより、強くそう感じてきたのだ。
人はつい一時的な感情に左右され、思っている事よりも酷いことや多少の脚色を加えた話をしてしまう。言い過ぎだと分かっていたとしても、言わなくては腹の虫が収まらないという感じだ。しかし、言い終えたところでスッキリするわけでも無く、余計なことをつらつらと話してしまったに過ぎない。それが後々、自分の不幸へとかえってくることもあるだろう。それはとても恐ろしいことだ。
なぜこの人はあの人のことを悪く言うのだろうか。そんなに嫌いになることがあったのだろうかと思った時、あなた自身があの人のことをかつて悪く言ったことはないだろうか?マイナスにしかならない情報を受け渡したのではないだろうか。自分としては一時的なものであったで、話したことにそれ程の意味やら重みが無かったとしても、相手にとっては深く印象付いているかもしれない。
そしてそれを後々になり、拭い去ろうとした時にもう手遅れになっているかもしれない。
口は災いの元である。
口をつぐんで生きていきたい。