働いている人間と働かぬ人間の間に、生涯埋めることの出来ぬほどの溝が作り上がってしまうとは事実なのであろうか。
働いている=偉い。かどうか甚だ疑問である。
労働をしさえすれば、様々なスキルを身に付け、知、教養ともに深まり、人間的成長を遂げ続けるとは言えない。
何をしても、何処にいようとも、感受性の低い人間は今目の前にある事象のみしか捉えることが出来ず、その先にある真実の学びには到達しえない。
そこの地点へとたどり着きたければ、とにかく考え続けなければならない。
対象は何でもよい。 とある事柄に対し、ああでもない、こうでもない、と悩み続ける、そういった一見無駄にしか思えない時間を如何に多く持つか、その点が要となる。
そして、その深き考察を補助する機器としてブログは非常に有効である。
何者にも邪魔されることなく、延々と悩み続けることが可能であるからだ。
紙ベース上であると、ペンと用紙を準備せねばならないし、又、文字を書けるような環境が必要となる。 その点、スマートフォンでブログに書くとかであれば、場所も問わないし、机に向かう必要もない。
頭の中でぐるぐると考え続けるよりも、実際に文字として視覚化させることで、自分が何を悩んでいるのか、考えようとしているのかを把握出来る。
働こうが、働くまいが、頭を遣い自分の言葉で思考し続ける人間のみが成長出来るだろう。
考え続けることの重要性を説いた名著。
- 作者: 外山滋比古
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
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