日常が消費されていく。
自分をどこに向かわせていけばいいのか分からない。
漠然と日々は過ぎていくし、色々とその瞬間に思うことがあったり考えたことがあったり、感じたことはある。
それをどう切り取って、どう伝えていくか。
それを少し考えているうちに色あせていって、まぁもういいんじゃないかなそれは、とか言って明日になっていく。
その繰り返しの中で、生きている。
誰かと交わした言葉、もう戻らない生活。
二度と会うことのない誰か。
記憶に残る景色、景観。
沢山、自分の中には蓄積されている。
それを改めて言葉にしてみようと思わなくて、そのままにしているだけ。
目の前のやるべきことに自分を消されていく感じがある。
限られた時間や体力のなかから、どこを目指して活動していくべきか、見極めていかねばならない。
仕事で自己実現をすることを最優先するという人生もありだろうし、趣味に生きるのもいいし、何もしなくて、ただ寝てばかりいるだけでも食べ続けるだけでもなんでもいい。
何を最優先したいのか、どこへ向かいたいのか。
それを定めてしまうことで行動に制約が出てしまう場合もある。
自分には合わないと思う行動パターンは排除してしまい自由に動けなくなる。
その繰り返しで、退屈な人間になっていく。
やりたいことはなんでもやって、やらなかったという後悔だけはしたくないし、興味が少しでも持てたなら調べてみるべきだし、行ってみるべきだ。
面白いものを見つけたり、知ったりしたならば、それを誰かに伝えて、知を共有していく。
消費されるだけの日常のなかに、わずかな喜びが産まれると思う。