何か嫌なことがあった時や苦しい時や、逆に嬉しい時もつねにブログに何かしら書いている。
ブログに書くことで心の中でうまく表現出来ていなかった事象が具体的になり、何を考えていたかが自分の中でしっくりくる。
また、オンライン上ということで、何処かの誰かに読んでもらえる可能性があるため、自己顕示欲も満たされる。
紙ベースの日記という媒体だと見るのは自分自身だけに留まるので、欲求が満たされにくい。
しかし、外と繋がっていない閉じた空間で自分の中身を書き続けるほうが精神的な溜めができる気がする。
どうしてもオンライン上に書いてしまうと、ある程度欲求が満たされてしまうので、落ち着きが出たり、自分の中で踏ん切りや気持ちの切り替えが出来てしまう。
あれこれ悩み続けることで開けてくる道があるかもしれないのに、それを短期的な安心を得ることの代償として捨ててしまっているのではないかと思うのだ。
どちらがいいかと言うのはよくわからない。
しかし、かつて自己の苦悩を綴り続けた文豪たちがブログやツイッターという媒体を持っていたら名作は生まれなかったのではないだろうか。
太宰治がブログやツイッターをもしやっていたら、『人間失格』など作れなかっただろう。
- 作者: 太宰治,梅佳代
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2007/06/23
- メディア: 文庫
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