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思考拡張日記。

読者と料理とネットが趣味です。

2016年に読んで面白かった本、41冊。

2016年が終わってしまうので、終わる前に今年読んで面白かった本を一挙に羅列してみた。

『アイスプラネット』 椎名誠 著

アイスプラネット

アイスプラネット

家に居候している母親の弟(ぐうちゃん)と、中学生の男の子の話。ぐうちゃんは写真家で世界を旅して過ごしている。

「生きていく上で次々に現れてくる色んな現象に積極的に興味を持って、それを色んな角度から柔軟に考えることが大切だ」

「時間がある時は色んな本を読んで、それから英語をちゃんとやっておくといいぞ」

など、すごく良いことをぐうちゃんは言う。

中高生向けに書かれた本みたいで、難しい話一切は出てこないので読みやすい。 著者の椎名誠氏自身が世界を旅してみてきたことを書いている感じだった。

『保健所犬の飼い主になる前に知っておきたいこと』 片野ゆか 著

保健所犬の飼い主になる前に知っておきたいこと

保健所犬の飼い主になる前に知っておきたいこと

普通に生活していては、なかなか不透明で分かりにくい保健所の実態、システムについて学べる本。 ひと昔前に比べて随分と状況は改善されているようで、殺処分の数は少なくなってきている。 タイトルの通りに、保健所を通して犬を飼う場合に気を付けねばならないこと、どのような覚悟が必要であるかなどを知ることが出来る。 一度飼った子を安易に手放したり、世話を放棄することがどれだけ罪深いかを感じた。

『大人のための書く全技術』 齋藤孝 著

大人のための書く全技術

大人のための書く全技術

テレビにも頻繁に出演されている明治大学文学部教授、齋藤孝先生の本。

タイトルの通り、文書を作るのに必要な技術が書いてある。大人の、と書いてあるだけあって、仕事においての内容が大半である。 しかし、それ以外の場面での話題も結構出てくるので、普通に文章を上手く書けるようになりたい人とか、ブログをしたい人も読むべき。

「鬼畜」の家:わが子を殺す親たち 石井光太 著

「鬼畜」の家:わが子を殺す親たち

「鬼畜」の家:わが子を殺す親たち

ノンフィクション作品を多数書かれている石井さんの本。 年末年始にこの本を読むのは、結構キツイかもしれないが、同じ日本という国でこのような、むごい仕打ちを自分の子に行う人々がいるのかと知れる。 ただ、そのような親たちがみな、憎くて虐待をやっているのかといえば違う。 しっかりと可愛がったりと、愛情を示していたりもするのだ。 石井さんの作品は全ておすすめだけど、これは特に良かった。

『節約する人に貧しい人はいない。』中川淳一郎 著

節約する人に貧しい人はいない。

節約する人に貧しい人はいない。

お金を持っている人間ほど、1円をも大切にするということを聞いたことがないだろうか? 「節約をしないで浪費を重ねていては、貯まるわけないだろ」ということが書いてある。 当たり前のことなのだけれども、貧しい側からすると、金持ちは金額を見ずに何でも買っているイメージがどうしてもある。 この本のなかで一番心に響いたのは結婚についての話題。 結婚のパートナーを選ぶ時に大切なのは、金銭感覚が同じということ。趣味とか他のことは違っても問題ないようだ。

『SNSポリスのSNS入門』 かっぴー著

SNSポリスのSNS入門

SNSポリスのSNS入門

ヘタウマでなく、ヘタクソなイラストの漫画。

なんか表紙からあまり期待出来ない感がMAXだったのだけど、読むとけっこう良い本だった。 いま流行りの写真SNS「Instagram」の活用方法や、Twitterでフォロワ数を増やすコツなどが紹介されている。まあ、そういったノウハウとかは本当はオマケで、きちんとした本編というかストーリーがあるので、ぜひそちらを楽しんでもらいたい。 感覚としては、進研ゼミのチャレンジで送られてくる宣伝の漫画冊子というのに近いかも。 全くインターネットの世界になじみのない人の入門書としては最適かも。

『ザ ロード』 コーマック マッカーシ 著

ザ・ロード

ザ・ロード

核戦争か何かで破滅した世界を父親と息子が旅する物語。SFのジャンルでいうと、終焉世界。 どこまで行っても世界は灰で包まれていて、幻想的な旅となる。 寂しいけれども、どこか暖かく、不思議な気持ちになる本。 全体的に表現が詩的なので、普通の小説を読むのと少し感覚が違う。

『料理ができる男は無敵である』 福本陽子 著

料理ができる男は無敵である

料理ができる男は無敵である

ここ1,2年、料理にちょうどはまっていたので楽しめた。 料理をするようになると、こんなスキルが身に着くとか、こんな人間的成長があるぞとか、沢山書いてある。読むと間違いなく料理モチベーションのアップに繋がる。 料理をしたことがない人は、是非読んでみて、挑戦してもらいたい。無敵になろう。

『腰痛探検家』 高野秀行 著

腰痛探検家 (集英社文庫)

腰痛探検家 (集英社文庫)

早稲田大学の探検サークル出身の作家。 在学中に未確認生物を探しにジャンルの奥地へ出掛けた活動記録を本にまとめて出版したことがきっかけで、書き物の世界に入られた方。 この本は、どこか異国の地へ行くのでなく、家の周辺で完結する物語である。 腰痛を治すべく様々な挑戦をするのだが、どうやったらそんな面白いことになるのかと、言いたくなるほどの内容。 一度読み始めたら止まらないので、時間のある正月に読みましょう。

『世界のへんな肉』 白石あづさ 著

世界のへんな肉

世界のへんな肉

タイトルと表紙のイラストを見て、ああ、これは間違いなく面白いわと確信して買った本。そして、正解だった。すごく面白い。 肉好き女子である著者が世界を旅しながら、様々な肉に挑戦する。アルマジロを食べるとかヤバイ。あと、ヒンドゥー教は牛を食べない宗教のはずなのに、黒牛(水牛)なら食べてもオッケーなルールが実はあるとか、雑過ぎて笑える。

『ガダラの豚』 中島らも 著

中島らも『ガダラの豚』全3巻セット (集英社文庫)

中島らも『ガダラの豚』全3巻セット (集英社文庫)

作家、中島らもといえば、究極のアル中で入退院を繰り返し、最終的には酔って階段から落ちて亡くなった破天荒な方という印象しかなかった。そのような感じなので、書かれた作品も結構ぶっ飛んでいて、読みにくいのかと思いきや真逆だった。 数式のような丁寧さがあり、どこまでも計算された物語の展開に驚く。 また、相当な資料を読み込まれたことが分かる、情報の含蓄量にも度肝を抜く。 本当に天才であり、亡くなられたことが惜しまれる。 この三部作はまず最初に読んでもらいたい。 名作中の名作。

『エラいところに嫁いでしまった!』‪槇村君子 著

エラいところに嫁いでしまった!

エラいところに嫁いでしまった!

結婚問題でけっこう悩んだ年だったので、読んでいてすごく共感した。 風習とか仕来りとかはそれぞれの家系で随分と異なるので何かと衝突が多い。 特に田舎のほうが色々とややこしい。 結婚と恋愛は全く違う。

『猫にかまけて』 町田康 著

猫にかまけて (講談社文庫)

猫にかまけて (講談社文庫)

元パンク歌手、現作家の町田康氏の愛猫たちとの生活記録。人間以外の生き物がそばにいる生活というのは実に心安らぐ。 実家では常に猫たちに囲まれて暮らしていたので、すごく身近に感じられて楽しめた。 ただ、動物たちの死というものは避けることはできず、その最も悲しい出来事が最終的には訪れるという事実が辛い。

『AV男優の流儀』鈴木おさむ 著

AV男優の流儀 (SPA!BOOKS新書)

AV男優の流儀 (SPA!BOOKS新書)

女優のかたの本は多いが、男優のかたの本は少ない。まあ男の話を聞いても面白くはないからだろうけれども、テレビで見掛けるような有名な男優たちがどの様な生き方をしてきたかには興味があるだろう。 お笑い芸人、森三中の大島さんの夫であり、放送作家である鈴木おさむさんが、有名な男優、監督たちにインタビューしたのをまとめたのが本書である。 最近よく名前を見掛ける、イケメン男優しみけんさんも登場する。結構エグめな表現も出てくるのだが面白い。

『くっすん大黒』 町田康 著

くっすん大黒 (文春文庫)

くっすん大黒 (文春文庫)

町田康氏の文壇デビュー作。 雑然とした部屋の中に大黒様を見つける。いつ入手したか不明であり、捨ててしまいたいと思うが、なかなか捨てることが出来ない。 捨て場を見つけて彷徨うだけのストーリーなのだが、その独自の世界に引き込まれてしまった。数多くの大作を執筆されている町田氏だが、このデビュー作からすでにかなりパンチが効いている。

『告白』 町田康 著

告白 (中公文庫)

告白 (中公文庫)

明治26年に大阪の村で起きた連続殺人事件、河内十人斬りを題材に書かれた長編小説。 主人公の殺意に至るまでの心理描写や、心の内部での葛藤と現実の自分の言動との乖離により大変苦しむ、うまく生きれない姿が魅力的である作品。落語的なユーモラスに溢れていて、面白い。

『パンク侍、斬られて候』 町田康 著

パンク侍、斬られて候 (角川文庫)

パンク侍、斬られて候 (角川文庫)

時代劇もの。 現代視点から語ったり、登場人物たちが現代のことを比喩に挙げ語ったりする不思議な作品。 一度廃れた「腹ふり党」なる新興宗教を政治の再建のために復活させるも、信者が増殖しつつげ、国が破滅の危機を迎える。腹ふり党とは、ひたすら腹をふり続けるだけの連中であるのに、とんでもない威力である。終盤に進むにつれメタ的な表現に突入していき、何が何だか分からなくなる。SF作品といえよう。

『探検家の日々本本』 角幡唯介 著

探検家の日々本本

探検家の日々本本

先ほど紹介した早稲田の探検サークル出身、高野秀行氏の後輩に当たる角幡唯介氏。 彼は一度新聞社に就職するも探検家への夢を絶つことが出来ず、退職を決める。 良い給料を貰える安定した生活を全て捨ててまで、その様なことをするのは愚か者でしかないと、他人は言うだろうが、普通の人生にはロマンが無いと著者はいう。 まだ地図には無い場所への挑戦、チベットの秘境・ツアンポー峡谷へと単独で乗り込む。 24日間にわたり、峡谷をさまよい続け、死の手前まで追い詰められ。その時の記録は空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む (集英社文庫)にまとめられている。 そんな角幡氏がどの様な本に影響を受け、探検家を目指すに至ったかについて書かれているのが本書である。元、新聞記者であるとのことで、内容がかなり重圧な作品ばかりとなっている。手始めに、本書から角幡唯介氏ワールドに入ってみるのもいいかもしれない。

『老妻だって介護はつらいよ』沖藤典子 著

老妻だって介護はつらいよ――葛藤と純情の物語

老妻だって介護はつらいよ――葛藤と純情の物語

病に倒れた夫の介護を始めることとなった著者の記録。在宅介護をはじめるも、その道のりは大変困難なものだった。 夫の体調、健康の管理は妻の役割であり、妻がしっかりとしてないのがいけないのだと、医者たちから何かと責められる著者。その様な見方をするのは如何なものかと感じた。 また、地域の個人病院のほうが対応が良いのかと思っていたのだが、それは間違いであり、大学病院や総合病院のほうが良いそうだ。 患者やその家族への対応についての教育が行き届いているみたいだ。

『漁港の肉子ちゃん』 西加奈子 著

漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫)

漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫)

タイトルと表紙の絵から、なんとなくエロ的な感じを受けていたのだが違った。 肉子ちゃんとはその名の通りに肉まみれな太ましい女性であり、なおかつ、ちょっとだけ頭のネジが緩い感じの人だった。 だけれども、心は美しく誰にでも素直に心を開くため出会う人々全員に愛される。 ヒューマンドラマ的な愛の物語。

『荒野へ』 ジョンクラカワー 著

荒野へ (集英社文庫)

荒野へ (集英社文庫)

ノンフィクション作品。 クリス・マッキャンドレスは裕福な家庭に育ち、何一つ不自由なく優秀な大学へ進学。そして、卒業後はハーバードのロースクールへ進学、のはずだった。 彼は全てを投げ捨て、一切の身辺情報を隠し、別の名で生きる道を選ぶ。 二年間の放浪のすえにアラスカの大地で遺体が発見されるまでの記録の書である。 貨幣社会に疑問を抱き、生命の真実を求めた一人の若者の物語である。

『BRUTUS 読書入門』

BRUTUS特別編集 合本・読書入門。 (マガジンハウスムック)

BRUTUS特別編集 合本・読書入門。 (マガジンハウスムック)

ブルータスの読書特集の三年分をまとめた特別号。 読書の道のプロの方々が多数登場し、様々なジャンルの書を紹介してくださる。 何から読み始めたらいいか分からない方や、普通の読書に飽きた方も是非手に取るべき雑誌。 これ一冊を持っておけば、しばらくは本探しに困らないだろう。

『みんなの映画100選』 ‪鍵和田啓介,長場雄‬ 著

みんなの映画100選

みんなの映画100選

‪鍵和田啓介さんは1988年生まれの20代の若者。その年齢で既に映画のキュレーション本を出版されていることは驚きだ。 各映画の名シーンのセリフが‪長場雄‬氏の素敵なイラストと共に紹介されている。

『パプリカ』 筒井康隆 著

パプリカ (新潮文庫)

パプリカ (新潮文庫)

SF界の巨匠、筒井康隆氏が書いた近未来SFもの。 精神患者の夢の中へ入り治療する、サイコセラピー技術が進化した世界の物語。

『失踪日記2 アル中病棟』 吾妻ひでお 著

失踪日記2 アル中病棟

失踪日記2 アル中病棟

ノンフィクション漫画。 過度の飲酒によりアルコール中毒となり、常に酒を身体から切らさない状態が続く「連続飲酒」となった吾妻氏。 通称、アル中病棟と呼ばれる精神病棟に入院。 その病内で出会う、個性的な患者たちや、厳しいナースたち。アルコール依存の恐怖を学べる良作。医学用語や病状の解説が一般書並みに詳しく述べてあるので、漫画本とは思えないほどのボリュームである。

『雪男は向こうからやって来た』 角幡唯介 著

雪男は向こうからやって来た

雪男は向こうからやって来た

またしても角幡唯介氏の作品。 個人的にはこの本が一番面白いと思った。 ヒマラヤ山中にいるとされる伝説の雪男。旧人類の生き残りとも呼ばれているその姿を見みつ出そうと、ヒマラヤ山に乗り込む。 述べ60日間も雪山に閉じこもり、探索を続ける。かつての発見の情報や、地元での噂を頼りに調査をするが、果たして見つかるのか。 臨場感のある文体で、実際に自分も雪山のなかでテントを張り、観測を続けているような錯覚に陥る。

『 家族八景』『七瀬ふたたび』『エディプスの恋人』 筒井康隆 著

家族八景 (新潮文庫)

家族八景 (新潮文庫)

七瀬ふたたび (新潮文庫)

七瀬ふたたび (新潮文庫)

エディプスの恋人 (新潮文庫)

エディプスの恋人 (新潮文庫)

通称、七瀬シリーズ三部作。 他人の心を悟ることが出来る能力(テレパス)を持った主人公、火田七瀬の物語。 家庭から国家へ、そして最終的には宇宙を舞台に物語が進展していく大作。 何度もテレビドラマ化もされているので、観たことある方は結構いるかもしれない。 それにしても、筒井氏の描く女性というのはなんと魅力的なのだろうか。 男性の要望をうまく具現化した魅力溢れる女性陣、とくに七瀬に心を奪われるだろう。

『昆虫を食べてわかったこと』 内山昭一 著

昆虫を食べてわかったこと

昆虫を食べてわかったこと

昆虫を食べて分かったことがあると聞くと、なんだか恐ろしい。むしろ何も分かって欲しくないとさえ思える。やっぱり不味かったで終わるのなら、納得できるけれども、「スナック菓子みたいで美味しいよ、食べてみなよ」なんて言われた日には、どうしたらよいか分からない。 ただ、今後の食糧難がさらに問題化していくなかで、虫を食べることは非常に有効だとは言われている。手軽に良質なたんぱく源を摂取出来る、素晴らしい食品なのだそうだ。 調理された昆虫たちがカラー写真で記載されている。虫が極端に苦手な人は少しダメージを受けるかもしれない。

『イスラームの日常世界』片倉もとこ 著

イスラームの日常世界 (岩波新書)

イスラームの日常世界 (岩波新書)

世の中で取り上げられるニュースというのは、非日常ばかりである。日常に注目してもネタにならないなで、どうしても事件が起きた時にだけ話題にあがる。よって、イスラム圏といのはなんだか、テロとか暴動とか多い危険な地帯で、宗教絡みは怖い、みたいなイメージを持たれている。しかし、それは非日常なのだ。 日常は至って平和に過ごしている。 また、イスラム教というのは非常に緩い宗教である。ルールがあるようで、ないと言える。 例外がかなり認められ、柔軟に対応するその姿を少しは日本も見習うべきと思えた。

『All you need is kill』桜坂洋 著

All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)

All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)

ライトノベルでありながら、ハリウッド映画化までこぎ着けた異例の作品。 地球外生命体「ギタイ」と地球軍との死闘の物語。主人公、ケイジは特殊なギタイの体液を浴び、時間のループに巻き込まれてしまう。 戦闘で何度死んでも、闘いの始まりに戻される。 これがこの闘いを突破する鍵となる。 ちなみに映画では、主人公をトムクルーズが演じている。オール・ユー・ニード・イズ・キル(字幕版)

『完全なるチェス 天才ボビーフィッシャーの生涯』 フランクブレイディ 著

完全なるチェス 天才ボビー・フィッシャーの生涯 (文春文庫)

完全なるチェス 天才ボビー・フィッシャーの生涯 (文春文庫)

世界王者に輝き、米国の英雄となったボビーフィッシャー。天才ではあるが、それ以上に奇行や過激な発言が目立ち、表舞台より追放されてしまう。人間は優秀なだけではダメであり、人間的素養も重要であるということがよく分かる。ただ、彼の人生には謎な部分が多々あり、それの解明についても深く記載されており、とても面白い。

『脱出記』スラヴォミールラウイッツ 著

脱出記―シベリアからインドまで歩いた男たち (ヴィレッジブックス)

脱出記―シベリアからインドまで歩いた男たち (ヴィレッジブックス)

  • 作者: スラヴォミールラウイッツ,Slavomir Rawicz,海津正彦
  • 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2007/11
  • メディア: 文庫
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第二次世界大戦中、シベリアの強制労働所を脱走しインドまで歩いた男たちの物語。その距離6500km。一応、ノンフィクション作品のくくりにはなっているが、どこまでが事実かは分からない。物語の主人公の人物は生存を確認されているが、その他の人物についてはその後の情報が一切見つかってないとのこと。 灼熱の砂漠やヒマラヤ山脈を越えるあたりの話が印象的だった。

『スエズ運河を消せ』スラヴォミールラウイッツ 著

スエズ運河を消せ―トリックで戦った男たち

スエズ運河を消せ―トリックで戦った男たち

ノンフィクション作品。 イギリスのマジシャン、ジャスパーマスケリンが、イギリス軍を勝利に導いた奇術の物語。 マジックを戦争に用いるという奇抜なアイデアは功を制する。命の取り合いであるはずの戦争に笑顔をもたらすユニークな戦術である。 タイトルの通り、スエズ運河を消すという前代未聞の大奇術が終盤に登場する。 どのような技を使ったのかは実際に読んでみて確認してもらいたい。

『飼い喰い』 内澤旬子 著

飼い喰い――三匹の豚とわたし

飼い喰い――三匹の豚とわたし

飼い喰いとはこれまた巧妙なタイトル。 著者が自分で育てた三匹の豚を屠殺して食べるまでの話。食べることが目的だからといって、決して家畜的な扱いで飼っているわけでなく、大切な家族のように接していく。 何度もこのまま育てようかという迷いが生じる。究極の愛の物語である。

『ワセダ三畳青春記』 高野秀行 著

ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)

ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)

冒険作家、高野秀行氏の学生時代の物語。 舞台は、三畳一間、家賃月1万2千円というワセダのぼろアパート野々村荘。 入居した高野氏と、珍妙な隣人たちとのやりとりが最高に面白い。 これを読んでいると、どうしてこうもこの方の周りには面白い人間が集まるのだろうかと疑問に思えてくる。

『闇と暮らす』中野純 著

闇と暮らす。: 夜を知り、闇と親しむ

闇と暮らす。: 夜を知り、闇と親しむ

ナイトハイクという遊びを知っているだろうか。ナイトハイクとは、懐中電灯ひとつ持たずに、夜の森などを探索すること。頼りになるのは、月の明かりのみ。 闇とひとつになった時、人はどのような精神状態を迎えるのだろうか。見えない恐怖に支配されるのか? それとも真の安らぎと向き合うのか。 人工的照明、ネオンが絶えることのない現代社会において、なかなか体験することのない世界である。

『トイレの話をしよう』ローズジョージ 著

トイレの話をしよう 〜世界65億人が抱える大問題

トイレの話をしよう 〜世界65億人が抱える大問題

インドには、スカベンジャーと呼ばれる職業があるそうだ。 仕事内容は素手で他人の排泄物を処理するというもの。 カースト制度の最下層に属していた人々がその職に就いているとのこと。 世界のトイレ事情、処理法について解説してある書であったが、上記の話が一番記憶に残った。

ようやく書き終えた。数えたところ計41冊を紹介してきた。通りで時間が掛かったわけだ。 来年もまた面白かった本を書き残したい。