【映画】『ロリータ』(1997年) 禁断の恋をした中年男の悲劇【レビュー】
どうも、あびこです。
映画『ロリータ』を鑑賞しました。
豊かな才能に恵まれ、そのスマートな魅力でいつも女性の憧れの的である、大学教授のハンバード。異国の地アメリカに渡った彼は、下宿先としてある未亡人の家を選んだ。部屋に荷物を下ろし、ふと庭を眺めた彼は、12歳の娘、ロリータに姿に釘付けとなってしまう。そんな彼の気持ちを知ってか知らずか、やがてロリータは彼を挑発しはじめるが...。
『ロリータ』を鑑賞。12歳の少女に恋をした男の悲劇の物語。本来愛すべきでない相手を選ぶことの代償は、大きなものになることがよく分かる作品。過ちの道を進んでしまっていることに気付きながらも後戻りはできないのだった。#アマゾンプライムビデオ pic.twitter.com/u7W6mMtyo4
— あびさん@はてなブロガー (@abiabitarou) 2019年1月25日
ウラジーミル・ナボコフによる小説『ロリータ』の映像化作品です。
この『ロリータ』が、ロリータコンプレックスといういわゆるロリコンの語源となっています。
有名過ぎる小説だったので読もうと思っていたのですが、映画のほうを先に観ました。
感想を書きます。
- 幼い相手に振り回されることの悦び
- 自分を好きでいてくれないことへの葛藤
- 常に失うことへの恐怖にかられる
- 手に入れられなくても愛を消すことはできなかった
- 愛すべきでない相手を愛してしまったがゆえの悲劇
- 文学的な作品でした
幼い相手に振り回されることの悦び
とにかくロリータはわがままし放題です。まだ12歳という幼年ではありますが、子どもが大人を困らせる普通のイタズラなどでなく、どこか官能的といいますか挑発的な行動がかなりあります。
相手が自分のことをかなり好いていると見越したうえでの言動といった感じですね。
そして、主人公ハンバードはどんどんロリータの魅力にはまっていきます。
常に振り回されながらも、その困惑のなかに悦びを見いだしていることが分かります。
自分を好きでいてくれないことへの葛藤
ただワガママなだけならいいのですが、ロリータは自分の心に忠実であり、また、いつも何を考えているのか分からない不思議な子です。
ハンバードは推定年齢42歳くらいで、ロリータは12歳。少なくとも30歳は離れています。その年の差で相手に自分のことを恋の対象として見てもらい続けるのには無理があるに決まっています。それでもどうにか自分ことをずっと好きでいてもらいたい、ずっと側にいてほしいと思い、ロリータへの束縛がきつくなっていきます。
常に失うことへの恐怖にかられる
ロリータは物語の後半で、とある劇作家の中年男に連れ去られてしまいます。
実はロリータはこの劇作家と恋仲にあり、影で密会を重ねていたのです。
常にロリータを失うことに怯えて暮らしていたのですが、それが現実となるのです。
ハンバードにとってロリータは人生そのものでした。生きる意味をうしなったといってもいいほどに失意の底に落とされてしまうのでした。
手に入れられなくても愛を消すことはできなかった
ロリータが失踪してから3年後に、ロリータから1通の手紙が届きます。
その手紙をきっかけに再会を果たすことができるのですが、そこで出会ったロリータはかつての輝きを完全に失い、魅力がもうありませんでした。ですが、それでもロリータを愛している自分にハンバードは気付きます。
もう一度やり直そうとロリータを誘うのですが、ロリータはすでに結婚をし子どもを身ごもっていました。劇作家でなく、とある青年と夫婦になっていたのです。
そして、ロリータを失うきっかけをつくった劇作家への復讐の炎がハンバードのなかで燃え上がります。
拳銃を片手に、劇作家の自宅を訪ね、息の根を止めることに成功。
ロリータを失った事実は変えることもできず、また、その悲しみを癒やすことにもならないのを分かったうえでも、劇作家を憎んでいたのでした。
それほどにロリータへの愛は深かったのです。
愛すべきでない相手を愛してしまったがゆえの悲劇
ハンバードが12歳という幼い子に本気の恋をしてしまった。
そしてロリータは身近にいた自分に恋心を抱いている歳上の魅力的な男に少し興味を持って近づいてしまった。
たったこれだけのことだったはずが、2人に悲劇の運命を辿らせてしまった。
ハンバードは罪深かったのだろうか?
僕にはそれがわかりません。
人を愛することへ純粋すぎただけなのではと思います。
実はハンバードは少年時代に年下の14歳の女の子アナベルと付き合ってた時期があります。ですが、その4ヶ月後にアナベルは亡くなってしまいました。
そして、そのアナベルの面影をロリータに見出していました。
その失った愛を再び実現しようと、心を動かされてしまったがゆえに招いた物語だったのです。
文学的な作品でした
『ロリータ』は、さすが世界文学の最高傑作とまで言われた小説の映像化作品という感じがありました。大変文学的な内容であり、観た後には、様々な想いを巡らせたくなる出来栄えでした。
ちなみに、1962年に スタンリー・キューブリック監督が撮影した『ロリータ』が映像化の第一弾です。1997年版は2度目の映像化作品なのです。キューブリック監督の『ロリータ』は、当時の検閲の規制により堪能的な振る舞いの表現は許されず、原作とはまったく異なった人格の少女として登場しています。原作の小説に忠実な『ロリータ』は、今回のぼくが鑑賞した1997年度制作のほうです。つぎは、キューブリック監督のほうの『ロリータ』も鑑賞してみようかと思います。
以上、『ロリータ』(1997年)を観た感想でした。
インプットばかりでアウトプットをしない人はダメかなと思う。
どうも、あびこです。
インプットとアウトプット、どっちが大事なんだろうという話を考えてみました。
まあ、ぶっちゃけどちらも平等に大切なことは間違いないのですが、インプットだけに偏りすぎている人が多いなと思うので書いてみることにしました。
まずはインプットという思い込み
何かを始めるにあたり、まずは教材を揃えてからとかスクールに通ってからとか、お勉強から入る人って多いですよね。
これは時間の無駄なんじゃないかなと思います。
それよりも、今自分ができることの範囲でとりあえず挑戦してみるのが大切なのではと感じます。
失敗を恐れているのかもしれないですし、実践に移ることが怖いのかもしれません。
勉強は逃げくらいに思っています。
アウトプットしないと不足が分からない
自分の弱点はなにか、なにが足りていないのか。
これを明確にするためには、まずはアウトプットをするべきなのですよね。
アウトプットをしない限りは、自分の現在の能力値が分かりません。
情報量が本当は足りていないのか、それとも十分過ぎるくらいに実は集まっていたのか。
その判断を下すためにも、早くアウトプットに移行しましょう。
とりあえず情報量を増やして情報整理してさえいれば、アイデアがぱっと浮かんでくるとか急激に頭が良くなるとか、そんなことはありえないですね。
アウトプットは練習が必要
最初からうまく出来る人はいません。何回も、何百回も、何千回もと繰り返していくなかで見えてくる世界があります。そこに到達するためにはとにかく数をこなすしかないんですよ。数を増やすことを避けて通ることはできません。
効率性ばかりを追い求めようとしていては、いつまでも何の成長もえることができませんよ。
継続することに価値がある
何ごともすぐには上達しないものなので、続けることの価値はとても高いです。
全然興味がもてなかったり、嫌々ながら続ける必要までもはありませんが、好きなら続けていったほうがいいですよ。
情報の集め方にこだわりすぎない
どうやってアウトプットしようかと考える人って少ないですね。
何かいい情報はない?とか、楽をしてインプットすることだけを考える人は多くいますが。
とにかく何かしら発信していかないと自分のレベルも分からないし、なにを必要としているかも分かりません。高額なセミナーに通ったりサロンに加入してお金を絞り取られるよりもまずは自分で行動するべきでしょう。そして、本当に必要だと思ったときに、情報にお金を払えばいいのではないでしょうか。
どんなことからでも学べる人は学べますし、何も学べない人は何をしていても学んでいません。
ちょっと変わった映画12作品を紹介しますよ<<ランキング形式>>
どうも、あびこです。
ぼくは映画を観ることが趣味なので、暇なときには家に引きこもってパソコンで何かしら観ています。
今回は、「ちょっと変わっているな」とか、「なんだか不思議な映画だな」とか思ったものを紹介したいと思います。普通なモノをおすすめしても面白くないですからね。
- 12位 マッド・ファット・ワイフ
- 11位 ゾンビスクール!
- 10位 ソーセージ・パーティー
- 9位 主人公は僕だった
- 8位 俺たちフィギュアスケーター
- 7位 ロブスター
- 6位 ゾンビーバー
- 5位 あるメイドの密かな欲望
- 4位 アバウト・シュミット
- 3位 タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら
- 2位 武器人間
- 1位 ナポレオン・ダイナマイト/バス男
- 変わった映画を観ましょう
12位 マッド・ファット・ワイフ
マッド・ファット・ワイフ スペシャル・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
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孤児院で育った気弱で人の良い主人公が、高圧的な鬼嫁たちに翻弄されながらも初恋の女性と再会したことを機に苦難に立ち向かう奮闘ぶりを描いたドタバタ・コメディ。
ずいぶんと無茶苦茶な内容ですし鬼嫁がマジでヤバいやつなのですが、押し切られて結婚してしまった人とかだと多少は共感できる内容なんじゃないかなと思いました。
鬼嫁役もエディーマーフィーがしています。エディーマーフィーは1つの作品のなかで何役も演じるのが好きですよね。最後は意外とハッピーエンドですし、わりと楽しめる映画だとは思います。
11位 ゾンビスクール!
給食で出されたチキンナゲットを食べた女生徒がゾンビと化してしまう。彼女に襲われたほかの生徒もゾンビとなり、校内は一気に阿鼻(あび)叫喚の地獄と化す。
学校の先生たちが観るとスッキリするんだろうなーという作品でした。
ゾンビ化したクソガキ生徒たちをボコボコにしていきますので。
最後は「え、ここで終わるの!?」という感じなのですが、設定はそこまで悪くないんじゃないですかね。主演のイライジャ・ウッドが監修も務めたそうで、話題性は高い作品ですね。
10位 ソーセージ・パーティー
人間に買われることを夢見るスーパーマーケットの食材たちが、自分たちを待ち受ける運命を知ったことで決死の逃走劇を繰り広げるコメディーアニメ。
とにかくめちゃめちゃ下品です(笑)
これでもかというくらいにシモネタがバンバン出てくる。
最後に食材たちが人間たちに勝ち、パーティーシーンがあるのですが衝撃的な映像です。可愛らしいキャラクターなので子どもと一緒に観てしまいそうになりますが、子どもにトラウマを植え付けることになりますのでお気をつけください。
9位 主人公は僕だった
ある日、歯を磨いていると知らない女性の声がどこからか聞こえてくる。その声はどこにいても何をしていても聞こえるようになる。実はいつの間にか自分は小説の主人公になっていて、そのナレーションが頭のなかに響いてくるようになっていたのだ。
その小説の主人公は事故で亡くなるというラストを迎えるという事実を知り、どうにかして作家にラストを変えてもらおうとする。果たして予期せぬ死を免れることはできるのか?
コメディですけど、この映画の主人公にとってはホラー以外の何物でもないですね。
いつの間にか自分の人生が他人に操られていて、そして、ラストまでもが人の手に委ねられているというのは恐ろしいです。非現実的な話ですけど、リアリティあふれる作品です。
8位 俺たちフィギュアスケーター
ライバル同士だった男子フィギュアスケート選手が、男同士でペアを組むことになる爆笑コメディ。
実にくだらない内容なのですが、テンポがよく、子どもからお年寄りまで安心して観ることができるコメディ映画でした。
7位 ロブスター
独身者であれば身柄を確保され、とあるホテルへと送られる世界。そこでパートナーを45日以内に見つけなければ、自身が選んだ動物に姿を変えられて森に放たれてしまう。
独身が罪の扱いの世界は異常と思われますが実社会とさほど違いはないんじゃないですかね。法的措置がないだけのことで、まだまだ、結婚しないことやパートナーを持たないことへのプレッシャーはあるなと感じます。ずいぶんと緩和されてきましたが。運命の人を見つけることが本当に幸せなのか?ラストを観れば、その疑問がある意味で核心に変わるかもしれませんね。
6位 ゾンビーバー
避暑地に遊びに来たバカな若者たちが、ゾンビ化したビーバーに襲われていくというパニックホラー作品。ジャンルとしては一応はホラーに入るのかと思いますが、まあコメディですね。制作陣が、お馬鹿コメディとして有名な『ハングオーバー』シリーズのチームですから。明らかにぬいぐるみ感丸出しのゾンビーバー軍団が、怖いというよりカワイイです。思いの外、グロかったりもしますのでちょっと驚くシーンもあるかとは思いますが。面白いですよ。
5位 あるメイドの密かな欲望
20世紀初頭のフランス。パリからプロヴァンスへやって来た美貌のメイド、セレスティーヌは、ランレール家で小間使いとして働き始める。すぐに悪評の高い好色な主人から激しく求愛されるが毅然とした態度でそれを拒む。しかしそれが原因で厳格な女主人と対立するようになり、いじめのような理不尽な仕打ちを受けるようになっていく。
実に淡々としたストーリーで、映画の中の物語というよりもドキュメンタリーでも観ているような感覚になる作品でした。逆にそれがくせになるといいますか、静かに流れていく映像に引き込まれ、あっという間に最後まで観てしまった映画でしたね。
主演のレア・セドゥが美しかったです。
4位 アバウト・シュミット
ジャック・ニコルソンといえばアクが強い役者で、ホラー映画『シャイニング』での怪演を思い出してしまいます。
ですが、もう本作ではただのおじいちゃんという感じに。
定年後に自分は何をしたらいいのか見失った老年者の悲しみみたいなものがうまく表現されています。唐突に妻には先立たれ、娘には邪険に扱われ、亡くなった妻が生前に自分の友人と浮気をしていた事実を知ったり…と不幸の連続。
自分は定年後に何をしたらいいのだろうか、と考えさせられる作品です。
3位 タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら
別荘を買って森のなかで楽しい休暇を過ごす予定が、大学生集団に間違って殺人鬼と思われてしまうタッカーとデイル。やられる前にやってやる!と、大学生集団になぜか命を狙われることに。でも、大学生たちはアホだからどんどん自分たちで勝手に死んでいってしまう。何もしてないのに。本当に史上最悪にツイてない奴らです。
2位 武器人間
スプラッターホラー作品。閲覧注意です。
ナチスドイツを題材にした、異色のアクションホラー。旧ソ連軍が隠し持っていたフィルムを公開するというスタイルのもと、ナチスドイツによる機械と死体を融合させた武器人間製造計画の行方を追い掛ける。
めちゃめちゃグロいんですが、武器人間のデザインはカッコイイしBGMもすごく良い。実際にナチスドイツは人体実験を行っていましたので、あながち何もかもが嘘というわけでもないです。まあさすがにこんなSF的な内容ではないですが…。
グロいのとか全然平気って人は、観てみても損はしないかと思いますね。
1位 ナポレオン・ダイナマイト/バス男
製作費わずか400万円ほどの超インディーズ作品ながら、全米で大ヒットを記録した脱力系学園コメディ。アメリカの片田舎に暮らす冴えない高校生のイケてない日常が独特のダルなリズムで綴られてゆく。
めちゃめちゃダサくて気持ち悪い主人公(ナポレオン・ダイナマイト)の、だらっとした学園モノ。まず名前がすごいですね、ナポレオン・ダイナマイトって(笑)
いつも目が半開きで口は開きっぱなしと、ヤバいヤツ感が満載。ですが、なぜかカワイイ女の子にモテたり、実はダンスがめちゃめちゃうまかったりと面白いやつなんです。
ちなみに、この映画が公開された当時、日本では『電車男』がヒットしていたので、それにあやかって『バス男』と邦題をつけられてしまいました。
ぼくもレンタルショップで『バス男』とのタイトルが付いたDVDを見かけた記憶があります。『電車男』をパロって海外で作られた映画なんだろうなと思って、まったく見向きもしなかったことを覚えています。本当はめちゃめちゃ面白い作品なので、あの時、観ておけばよかったと後悔してます。まあ、そのおかげで今になって楽しめましたが。
変わった映画を観ましょう
こんなの誰が観るの?、と思う映画ほど観てみるといいんじゃないでしょうか。
変わった作品を鑑賞することは強みになりますよ。映画通のフリもできますし、人に映画をオススメするさいに意外性を発揮できますので。まあ単純に面白いから観ているだけではありますが。
人と違うことをするのは、どんなジャンルでも独自な感性を育むことになるかと思いますので、ぜひ、変わったものを楽しみましょう。
ここまでに挙げた映画はどれも面白いので観てみてください。
『ハダカデバネズミ』吉田重人 岡ノ谷一夫 ハダカで出っ歯なかわいい奴らよ
どうも、あびこです。
何年も前から読みたい読みたいと思っていたのに、すっかりと忘れていました。
それが『ハダカデバネズミ―女王・兵隊・ふとん係 (岩波科学ライブラリー 生きもの)』
みなさんは、ハダカデバネズミを知っていますでしょうか?
ハダカデバネズミとはその名の通り、裸で出っ歯なネズミです。
動画で見てもらったほうが早いですね。
動画のなかでも紹介されていますが、上野動物園、埼玉県こども動物自然公園、長崎バイオパークの3園でしか見ることができません。結構レアなやつなんです。
どうですか、めっちゃかわいくないですか?
会いた過ぎて、この間上野動物園行ってきましたよ(笑)
すごい重なり合って寝てました。画像を友達に見せたら、フクロウの餌?みたいに言われましたが、ちゃんと生きてます(笑)
さて、ここからはハダカデバネズミの面白い特徴について書いていきます。
なんでハダカなの?
そもそも、なんでつるっつるなのか?
有力なのは、寄生虫にたかられないためという説。
ノミやダニの温床になる毛皮を自ら捨てたみたいです。
また、ハダカデバネズミが暮らす地下は1年中摂氏30度前後に保たれているそうで毛がなくても快適に過ごせるようです。また、少し寒い日には互いに身を寄せ合って暖を取るのですが、熱を直接伝え合うには毛がないほうが効率もよいので。
哺乳類なのに変温動物
ハダカデバネズミは哺乳類なのに、爬虫類と同じ変温動物です。
なので周囲の温度によって体温が変化します。
体温の調整が必要ないくらいに快適な環境下で暮らしてきたということですね。
ですが、そのせいでかなり飼育が難しそうだなと感じました。動物園などでないと飼育は不可能ですね。個人でハダカデバネズミを飼うことは相当に難しいんじゃないですかね。体温調節機能を手放していることで、エネルギー消費量を抑えている賢いやつらです。
寿命は通常のネズミの10倍
哺乳類としては常識外れに長生きだと本書で書かれています。
一般的には哺乳類は身体のサイズと寿命はリンクしていて、身体が小さな動物ほど短命なので常識です。ネズミは、2,3年の内に死んでしまうものなのですが、ハダカデバネズミは40年近くも生きます。驚異的な生命力ですよね。
カースト制度で生きている
ハダカデバネズミは職業階級制(カースト制)度のなかで生活しています。
哺乳類としてはかなり珍しい生き方です。
通常は、無脊髄動物(ハチ、アリ、シロアリ)などがこの職業階級制で暮らしています。哺乳類では、ハダカデバネズミとその親類のダマラランドデバネズミだけだそうな。階級は上から、女王、王様、兵隊、雑用とランク付けされています。
ちなみに、動物園で暮らしているデバネズミの兵隊は仕事がありません。外敵がいませんからね。なので仕事がなくてヒマなようです。
肉ぶとん、という仕事がある
肉ぶとん。ものすごいパワーワードですね(笑)
その役割はなにかというと、女王デバネズミご子を産むと、床に寝そべってひたすら子どもたちの布団係に徹するというもの。子どもたちを保温する係なのです。
『家畜人ヤプー〈第1巻〉 (幻冬舎アウトロー文庫)』みたいな世界…。延々と寝続けるだけでいいので楽といえば楽なのかもしれないですが、なんだかツライ。
「ぱぴぷぺぽ」を話せる
ハダカデバネズミはものすごく長い出っ歯なのだが、口は閉じることができます。
なぜなら、唇の上から歯が付きでているからです。
また、彼らの唇の構造はネズミというよりも人に近いそうで、そのおかげで破裂音を発することができるのです。通常は人以外はあまり用いることのない「ぱぴぷぺぽ」を鳴き声に使えるという面白い奴ら。
仲間に合った時は「ピュウ」とか敵を見つけたときは「ブヒッ」といったように使い分けて鳴くことができます。暗いトンネルのなかで暮らしているハダカデバネズミにとって音でのコミュニケーションは重要ですので、発達したのでしょうね。
ハダカデバネズミを見に行こう
ここまで読めば、ハダカデバネズミにずいぶんと興味がでてきたのではないでしょうか?
というわけ、気になったのならぜひとも見に行ってもらいたいです。
ハダカデバネズミを知っている人生と、知らない人生。どちらを選択しますか?
ぼくは、ハダカデバネズミを知っている人生ですね。
というわけで、行ってみてください(笑)
『思考を鍛えるメモ』齋藤孝著 書けば書くほどに頭脳は強化されていく
どうも、あびこです。
『思考を鍛えるメモ力 (ちくま新書)』を読みました。
みなさんは、メモを取ることってありますか?
メモを取る時って、何かを忘れないために記録を残すために利用するくらいですよね。
自分もメモを取るのは記録用でした。ましてや、メモを取ることが面倒で、最近は何も書いていませんでした。
ですが、本書を読めばメモの重要性がめちゃくちゃ理解できます。そして、記録するためでなく思考を鍛えるために書くべきだということも。
本質をつかまえるには、メモを書け
「メモって何だっけ」「何のためにメモするんだっけ?」と聞かれたら、記録のためでなく、あとで見るためでもない。
「本質をつかまえる力を磨くためです」と言い切ってください。
(p215より))
自分が考えたこと、感じたこと、学んだこと。
自分の中にあるものを文章として紙面上に書き示していくことで、物事の中核が見えてくるようになるとの話です。
日々、メモ力を鍛えていくことで新しいアイデアや思考がうまれてくると書かれています。
要約力が鍛えられる
速記者でなければ一言一句をメモすることは不可能なので、必然的に内容を要約してメモをすることになるからです。
何を聞いても、ササッとメモを取る癖をつけておくと、自然に要約力が身についていきます。
メモを取るのが下手な人と上手い人では、その差が歴然とするなと思います。
たとえば、授業で板書を写すときなどもノートのとり方が全然変わってきますね。
どうでもよい先生の雑談までメモしてしまう人と、重要なエッセンスだけを最小限に書き残していく人。
前者は、何が重要で何が不要かの判別をつけることなく、すべての情報を同価値に見て、書いていっています。ようするに、書いている最中は全くもって頭を遣っていない状態です。
後者は、書きながら必要不要の判断をしています。だからポイント、ポイントで書いていけるのですよね。
内容を理解していなくても、重要そうな箇所というのは何度もメモを書いているうちに見えてくるものです。
立ち読みにも使える、メモ力
前項の、要約力が鍛えられると関連するなと思うことなので書きます。
メモ書きを実践するようになってから、立ち読みもかなりはかどるようになったなということ。
立ち読みでは限られた時間で、その本が主張していること伝えたいこと、また重要なポイントを抑える必要があります。長時間立ち読みは疲れますし、お店側に迷惑ですからね。
目次を見て、まえがきを見て、あとがきを見て、目次で気になった項目のページだけを
見てという風に読んでいると、10分もかからずにその本の内容がだいたい掴めてしまいます。
その本を要約した地図が頭のなかに出来上がってくるからです。
立ち読みで済ませてしまって内容を抑えることができれば、書籍購入代金の節約にもなりますし大変オトクですね。
最近ではブックカフェも多数ありますので、そういった場所で座って新刊を読んでいけば、相当な数を読みこなせますし、数万円規模での書籍購入代の節約になります。
そして、その読んだ本をブログなどで紹介すれば、お金も増えますし良いことしかないですね。
メモ魔になれ
ナポレオン、アインシュタイン、エジソン、西郷隆盛という過去の偉人たちを始め、黒柳徹子、大谷翔平など現在も第一線で活躍している方々までもが、膨大な量のメモを書き残しているメモ魔であることを知りました。
思いついた、閃いたことはどんなことでも書き残していく。
箇条書きにポイントを羅列していく。
とにかく書きまくることで頭脳は強化されていきます。
どんどんメモを書いていきましょう。
メモ書きの名著ともいえる『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』
この本に4年前に出会ってぼくは膨大な量のメモを書きました。
その蓄積が今の自分の文章力や思考力を支えてくれているなと強く実感しています。
ゼロ秒思考もかなり役立つ本ですし、簡単に誰でもメモ書きを始められる内容になっています。メモ書きも単純なようで、コツは結構ありますので。ゼロ秒思考も併せて読まれることをオススメしますね。
ブログを始めた君に向けて書いたから、読んで欲しいんだ。
今週のお題「ブログ初心者に贈る言葉」
やあ、どうも初めまして。
あびこといいます。
ブログ初心者に送る言葉を考えてみることにした。
これを読んで、少しでもブログを書いてみたくなってくれたらいいなと思っているよ。
ブログは生活の記録
ブログでなにを書けばいいのか?
きっと最初はそれにつまづいてしまう人が多いんじゃないかな。
ブログは、自分の日々の記録や感想でいいと僕は思っているんだ。
なにも特別なことを書かなくてもいい。
立派なものじゃなくていいんだ。
なにを食べた、なにを考えた、どこに出かけた、何か新しいモノを買った。
そういった何でもないことがブログの記事になるんだよ。
自分の考えを書く
ブログを書くときは自分の考えを書くことは大切だなと思うよ。
誰かの感想をそのまま書いたり、周りの評価の受け売りではあまり楽しめないんじゃないかな。
周囲の意見に流されずに「ぼくはこう考えてる」でいいんだよ。
それが大切かな。
情報だけでは価値がない
商品の情報、お店の情報、イベントの詳細。こんなものは検索したらいくらでも情報が出てくる。
ブログに書くべきことは、自分がそこで何を思ったか、どのような変化があったか、何を知ったか、といったことなんだよ。
どんな記事を書いても、自分というフィルターを通したうえでの言葉を書いていくべきだと思うね。
行動を起こすようになる
ブログを書いていると新しいことに挑戦したくなってくる。
ネタのためにというよりも気になってくるんだ。文章を書くことで、毎日の生活についていつのまにか掘り下げて考えることができるようになってくる。何でもないようなことの中に、面白みや楽しさが発見できてくる感じかな。ブログを書き続けていると、その面白いことを見つける目が育っていく。そうなれば、もっと世の中にはワクワクすることがあるんじゃないかと行動的になってくるんだ。
これはとてもいいことだ。
色々と経験している人の話はとにかく魅力的だからね。他人が知らない世界を知っていると面白い人だと思われるようになるからね。
あくまでも自分の価値観でいい
世の中に絶対的に正しいことなんてないんだ。だから、自分の価値観でどんどんブログを書いていけばいいと思う。
好きなことを書けばいいし、書きたいときに書けばいい。
正解なんてないんだから、何を書いても間違いなんてないんだよ。
ブログを何年間も続けていると自信もでてくる。 こんなに根気強かったんだなって初めて僕も知ったよ。ブログを1000回以上書いてるんだからね。
ブログは最初から上手く書けないと思う。
僕は今でも上手く書けないけど、それでも好きだから書いているよ。
どれだけ文章が下手でもいいし、構成がめちゃくちゃでもいい。
誰に向けて何を言いたいか、伝えたいか。
それを考えされすればいいんじゃないのかな。
ブログをずっと書いていると、方向性や自分の書きたいものが分からなくこともある。
だけど、そこでブログを完全に辞めてしまってはもったいないね。
そのスランプを乗り越えると、また好きになっていくと思うよ。僕は今でもスランプばかりでダメなときばかりだけどね。
以上、ブログ初心者に贈る言葉でした。
自信がある人の特徴
どうも、あびこです。
ツイッターにこんなものが流れてきました。
【自信がない人の特徴】
— うたさん (@joker_budou) 2019年1月12日
・すみませんが口癖
・周りの意見に流される
・他人と自分を比較する
・嫌われるのが怖い
・自分への要求水準が高い
・人に頼みごとが出来ない
・悩みを一人で抱え込む
・いつも不安
・優柔不断
・責任感が強い
・他人の評価ばかり気にする
・行動に移せない
・電話が苦手
これは、自信がない人の特徴として挙げられているものです。
確かにそうだなと思ったと同時に、これは逆転させても自信がある人の特徴をも的確に捉えているなと感じました。
自信がある人の特徴
・すみませんを使わない
すみませんを簡単に言わない。
本当に言う必要があるのか検討し、自分に明らかに非がある場合にのみ利用。また、すみませんですぐに終わらせると、なぜ謝らなければならない状況になったのかを考えなくなる。
・周りの意見に流されない
自分の意見がしっかりとある。
周囲の考えや意見を一応は聞くし、受け入れるが、あくまでも最終結論は自分の意志で行う。
・他人と自分を比較しない
人は人、自分は自分と割り切っている。
比べていてはいつまでも成長できないと知っている。
・嫌われるのが平気
人に嫌われることに無関心。
好かれる人には勝手に好かれるし、嫌われる人には嫌われる。それだけのこと。
誰にでも好かれるだろうとの思い込みは、どれだけ自分の価値が高いと考えているのかと思う。
・自分への要求水準が低い
6割できたら上出来。完璧を追求してもキリがないので、ある程度形になったら次へ行く。
・人に頼みごとが出来る
不得意なこと、興味のないことは人に任せる。苦手なことを努力して克服に努めたところで、好きでやり続けている人に追いつけない。自分が出来ることを伸ばすべきだと知っている。
・悩みをシェアする
これこれで悩んでいると話す。
人に伝えることで悩みの問題点が見えてきたり、新たな知見をえられる。
シェアの時代には何でも共有したほうが楽。
・いつも安定している
意味もなく不安にならない。未来のことは分からないと割り切っているし、過去は変えられないことを深く理解しているから。
いつも今だけを考えているので、先のことなどに時間を割かない。また、過去をいくら後悔してもムダだと思っている。
・決断が早い
やろうかどうしようか、と思い悩むことをしない。
やってみなきゃ分からない、とりあえず先へ行こうと考える。
慎重に決断を下す時ももちろんあるが、大抵のことは悩むだけムダだと知っている。
・責任感がない
責任感という漠然とした概念に振り回されない。そんな目に見えない、個人差がある言葉でも的確な表現が難しいものに心を悩ませない。ダメな時はダメだし、誰のせいでもないことは沢山あるものだと考えている。
・他人の評価を聞かない
他人と比較しないので、評価も気にしない。人には相性があるので、自分のことを好きな人は評価してくれるし、嫌いな人は評価してくれないと理解している。
その時の一時的な感情で人は動いているに過ぎない。その気まぐれに左右されるほどに、ぼくらは暇じゃない。
・行動に移す
悩む暇があればとにかく実践する。
気になることは何でも挑戦してみるべきだ。行きたい所には行けばいいし、会いたい人に会えばいい。失敗してもうまくいってもどちらにせよ、それは人生のネタになる。そこから学べばいいだけのこと。
・電話にそもそも出ない
よほど緊急な要件であれば対応するが、メールで済むようなことには応じない。
人の時間を無駄に奪うだけの電話が嫌い。
今はラインで確認するだけで充分だ。
嫌われることが平気ってのが1番強い
この自信がある人の特徴のなかで1番使えるかなと思うのは「嫌われることが平気」ということ。
嫌われる・批判されることが怖いから人は動けなくなったり、人前に出たりができなくなりますからね。
- 作者: 岸見一郎,古賀史健
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/12/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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