思考拡張日記。

日々感じたこと、学んだことを文章にしています。

【感想】 『文豪と借金』方丈社



文豪たちが己の借金体験を書き記した文章をまとめた本である。


特殊な才能に恵まれるということは、他の一般的な生活力が破綻してしまうということなのだろうか。ひとつのことにのめり込む力が優れていると、他のことは一切考えることができなくなってしまうのか。


1度も借金をしたことがない自分は随分もまともな人間だと感じると共に、何か特別な才をを持ち合わせていないという証明をされている気持ちになる。

家賃の支払いを滞らせ、ガス、電気、水道を止められ。明日食べる米もないような生活をしてみるべきだったのかもしれない。

だが、そんな状況になってしまう前に、恐怖心から、すぐに支払いを済ませてしまう。人に怒られるのが怖いからだ。ダメな人間だと思われたくないからだろう。

無駄遣いをせず、必要な物だけを買い、酒を飲まずタバコも吸わず、ギャンブルもしない。
とにかくお金がかから無い生活をしている。となれば、生活の破綻が起きるはずもない。だが、それが自分は平凡であるという証にしか思えない。