小説は思考実験である。
小説なんぞ、他人の空想、妄想であり、読むのは時間の無駄である。
この様に自分は考えほぼ、小説(フィクション)は読まなくなっていた。
所詮、頭の中で思い付く様なストーリーは、現実に起きる事には勝てる訳もなく、読む価値は無い、それ程までに強く切り捨てていた。
しかし、その考えを覆す、一文に何かの本で出会った。
前後の文脈や、何の話題の中で出てきていたのかはすっかり忘れてしまったが、
小説は、思考実験である。
仮想空間を作り出し、その中で複数の人物を作り出し、それらの人々の関わりを仮説の中で行う、実験である。
のような事が書かれていて、おお、なるほどと何となく、強く印象付けられた。
確かに、言われてみればそうだなと納得させられた。そういう見方が出来るのかと思ったと同時に、小説も読んでみるかという気持ちになれた。
ただ、読みたい本、気になる本は山程あるため、どうしても、フィクションものとなると、優先順位的に後回しにしてしまう。
しかし、これからは読んでみようと思う。